自作PCを組み立てる際には、メインのPCパーツだけでなく、アクセサリーパーツも重要です。
これらのアクセサリーパーツは組み立てを補助し、スムーズに作業を進めるために役立ちます。
基本的に必要と分かった段階で購入すればOKですが、事前にどのようなアクセサリーパーツがあるかを知っておくことで、実際に組み立てられない状況に直面しても慌てずに済みます。
この記事では、GPUサポートステイや2.5インチ変換マウンタ、延長・変換ケーブルなどのアクセサリーパーツについて詳しく解説します。
なお、ドライバーなどの自作PCに必要な道具についても解説しているので、パーツの購入、組み立て前に一度確認しておきましょう。
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目次
自作PCのアクセサリーパーツについて
まずは、自作PCのアクセサリーパーツがどういうものかについて解説します。
組み立てを補助するパーツの重要性
自作PCを組み立てる際には、CPUやメモリなどのメインのパーツだけでなく、補助的なアクセサリーパーツも必要な場合があります。
例えば、GPUを支えるためのパーツや電源ユニットのケーブルを変換・延長するためのパーツなどです。
基本的には、PCパーツに付属していたり、事前にしっかりと互換性をチェックしておけば不要なものです。
しかし、初めて自作PCをする場合は、パーツの知識を勉強したり、チェックしなければいけない互換性が多かったり、予算や性能面に集中しすぎてチェックが漏れていたりするので、実際に組み立てた段階で間違いに気づくこともあります。
そういう場合に、アクセサリーパーツを使うことで組み立てられるようになる場合もあることは知っておきましょう。
パーツはどれも高価なので買い直すのは最終手段として、その前でアクセサリーパーツで事足りるのかを検討しましょう。
必要と分かった段階で購入すればOK
事前に必要と分かっているものであれば、パーツを購入する際に、一緒にアクセサリーパーツも購入しておきましょう。
しかし、実際に組み立てて、初めて必要なことに気づくこともあると思うので、必要と分かった段階で購入しても全然遅くはありません。
と言うか、変換・延長ケーブルなどはそういう場合のためにあるので、事前に必要と分かっているのであれば、パーツを見直して買わなくていいようにすべきですね。
事前にどういうものがあるか知れば慌てなくて済む
事前にどういうアクセサリーパーツがあるかだけでも知っておくことで、実際に組み立てられないと気づいたときに慌てなくて済みます。
実際、組み立て途中にケーブルが届かないとか、ケーブルの種類が違うとかで組み立てられないと気づいたい時は、めちゃくちゃ焦ると思います。
「あれ?ケーブルが届かない…20, 30万円無駄にしたか?」「電源ユニット買い替えるのに1万前後の出費…」みたいな感じになります。
この状況に直面した時に、アクセサリーパーツで解決できると知っておけば焦ることはないので、事前にどういったものがあるかだけでも知っておきましょう。
自作PCのアクセサリーパーツ
具体的にどういうアクセサリーパーツがあるか見ていきましょう。
GPUサポートステイ
グラフィックボード自体にもサポートステイが付属している場合があるので、状況に応じて別途購入を検討しましょう。
特に、大型で重いグラフィックカードを使用する場合、長時間の使用によってカードがたわんだり、PCI Expressスロットに負担がかかることがあります。
これを防ぐために、GPUサポートステイを使用することで、グラフィックボードをしっかりと支え、たわみや他のパーツへの負担を軽減することができます。
グラフィックボードは、高性能であればあるほど大型で重くなる傾向があります。
私が運営しているパソログでは、メーカーからパソコンを借りて50台以上レビューをしていて、色々なパソコンの中身を見てきたのですが、RTX 3070、RTX 4070以上はGPUサポートステイで支えられていることが多いです。
全ての場合で使われているわけではありませんが、メーカーが必要と判断しているのであれば参考にする価値はあると思います。
また私も、そのくらい高性能・大型なグラフィックボードであれば、GPUサポートステイはあった方が良いと考えています。
ケンさん
GPUサポートステイは、一般的にケース内に取り付けることができ、調整可能なデザインが多いです。
これにより、さまざまなサイズや形状のグラフィックカードに対応できます。
つっかえ棒のように支えるタイプ、ネジ留めするタイプなどGPUサポートステイによって支え方が違うので、ネジ等で取り付けるような製品の場合は、PCケース側で取り付けれそうなネジ穴があるかなどを事前に確認しておきましょう。
さらに、GPUサポートステイは見た目にもこだわることができるアクセサリーです。
LEDライトが内蔵されているモデルもあり、PCケース内のビジュアルを一層引き立てることができます。
これにより、パフォーマンスだけでなく、見た目も重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となります。
2.5インチ変換マウンタ
基本的にネジで固定するだけなので取り付けも簡単です。
使いたいPCケースがあるけど、3.5インチベイはあるのに2.5インチベイが足りない場合に、このマウンタがあれば解決します。
このように、2.5インチベイが足りずに欲しいPCケースを諦めることが少なくなるので、PCケースの選択肢の幅を広げるという意味でも覚えておいて損のないアクセサリーパーツです。
電源の延長ケーブル
ケーブルには色々な種類がありますが、それに合わせて色々な延長ケーブルが用意されています。
電源ユニットの製品仕様には、親切であればケーブルごとの長さが記載されている場合がありますが、どのぐらいの長さが必要かについてはパーツ構成によっても変わるので、実際に組み立ててみないと足りるか足りないかを把握するのは難しいです。
特に、Extended ATXなどの大型のマザーボードとそれが収まる大型のPCケースを使っている場合は、ケーブルの長さが足りなくなることもあります。
例えば、CPUのコネクタはマザーボードの上部にあることが多いですが、電源ユニットは下にあることが多いです。
画像のように、ケース内部の一番下から一番上までケーブルを這わせた後に、穴を通してマザーボードの上辺りにあるCPUコネクタに挿します。
裏配線することを考えれば、ちょっと長めなケーブルが必要になりますが、大型のマザーボードやケースを使う場合や裏配線に通すための穴の位置によってはケーブルの長さが足りないこともあります。
電源の変換ケーブル
変換ケーブルは、電源ユニットのさまざまなケーブルを別の種類のケーブルに変換するためのものです。
主に次のような変換ケーブルがあります。
- ペリフェラルコネクタ⇒SATAコネクタ
- 8ピンのPCI Expressコネクタ⇒6ピンのPCI Expressコネクタ
- PCI Expressコネクタ⇒SATAコネクタ
- SATAコネクタ⇒ペリフェラルコネクタ
電源ユニットによってはケーブルの数が少なかったり、パーツ構成が一般的なものより数が多くなったりする場合に、ケーブル不足が起きることがあります。
その際に、余っているケーブルを不足しているケーブルに変換することで対処することができます。
本当は、パーツ選定時に電源ユニットのケーブルの種類・本数がパーツ構成に合っているか確認するべきですが、見誤った際に変換ケーブルを検討してみましょう。
ファンコネクタ増設
通常、マザーボードに3~5個ぐらいのファンコネクタが付いていますが、それでは不足する場合に使います。
PCケースの付属ファンのみを使う場合は、マザーボード上のファンコネクタで足りると思います。
しかし、より冷却性能を強化したい、または、LEDファンを使っていて見栄え的にケースファンを埋めておきたい場合には足りなくなる場合があるので、そういう時に便利ですね。
ネジセット
ネジセットは、自作PCで使うさまざまなネジが1つにまとまったセットです。
自作PCでは、マザーボードやグラフィックカード、ストレージデバイスなど、さまざまなパーツをケースに固定する必要があるので、適切な種類とサイズのネジが必要です。
一般的なパーツ構成・パーツ点数であれば、PCケースに付属しているネジで足ります。
しかし、パーツ点数が多くなるとその分ネジが多く必要になってくるので、もしかすると足りなくなるかもしれません。
そういう場合にネジセットを追加で購入する必要がありますね。
まとめ:アクセサリーパーツで組み立てを乗り切ろう!
もし何かが不足した場合に補助的な役割で使うアクセサリーパーツについて紹介してきました。
CPUやメモリなどのPCパーツ以外にも、こういった細々としたパーツがあることを知っておくことで、実際に組み立てて問題が起きたい際に慌てなくて済む場合があります。
なので、さらっとどういうものがあるかだけは頭の片隅に置いておきましょう。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
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