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Registeredメモリとは?レジスタによる負荷軽減

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メモリ

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Registeredメモリとは、メモリモジュールに搭載されたレジスタを利用して、データの転送を効率化し、システム全体の負荷を軽減する技術です。

特に、高い安全性と信頼性が求められるサーバーやワークステーションで使用されますが、自作PCや一般的なコンシューマー向けパソコンではほとんど使われないメモリです。

 

この記事の重要なポイント
  • Registeredメモリは、システム全体の負荷を軽減する技術
  • レジスタを追加してデータ転送を効率化
  • 安全性と信頼性向上を目的とした機能
  • 主に、サーバーやワークステーション、ミッションクリティカルなアプリ、科学計算などで使用される
  • 普段使い、ゲームや動画編集などの一般的な用途では使わない
  • 通常のメモリと比べて容量当たりの価格が高く、速度が若干遅い

 

メモリの規格、性能面や互換性の観点から選び方も解説しています。

≫ 関連記事:自作PCのメモリの選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】

 

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Registeredメモリとは?

Registeredメモリについて、仕組みや目的、コスパなどを解説していきます。

 

レジスタによる負荷軽減

Registeredメモリ(レジスタードメモリ、RDIMM)は、メモリにレジスタを搭載することにより、メモリーコントローラーへの負荷を軽減し、信号の安定性とシステムの信頼性を向上させることができるメモリです。

特に、大容量のメモリを使用する場合や高負荷のアプリケーションを実行する際に使われることが多いです。

 

メモリに搭載されたレジスタは、アドレスや制御信号を一時的に保持する追加のチップです。

このレジスタがあることで、マザーボード上のメモリコントローラーへの負荷を軽減することができ、結果として、メモリの動作がより安定し、システム全体の信頼性が向上します。

 

負荷が軽減する仕組み

具体的に、レジスタによって負荷が軽減する仕組みは次の通りです。

  • 信号のバッファリング
  • 負荷分散・負荷軽減

バッファリングとは、データの送受信において、一時的な記憶領域(バッファ)を使用してデータを蓄えるプロセスや技術のことを言います。

これにより、データの流れをスムーズにして、曹純のタイミングや速度の違いによる問題を緩和する役割があります。

 

Registeredメモリにおけるバッファリングは、メモリ内のレジスタ(バッファ)を使用して、メモリーコントローラーとメモリーチップ間の信号を一時的に蓄えます。

この結果、レジスタは信号を受け取り、それを再送信することで信号を強化し、信号が減衰することなく目的地に届けやすくしたり(信号強度の増強)、信号が強化されることで、電気的なノイズや干渉の影響を受けにくくなり、データ転送がより安定したり( ノイズの減少)します。

 

また、複数のメモリを同時に操作する場合、レジスタが信号の中継役を果たすため、メモリーコントローラーは直接全てのメモリーチップとやり取りする必要がなくなるため、負荷分散・負荷軽減に繋がります。

 

これらの仕組みによって大容量・大規模なメモリ構成でも安定した動作が可能なので、スケーラビリティが向上します。

 

高い安全性・信頼性が必要な場合に使う機能

Registeredメモリは、システムに高い安全性・信頼性が必要とする場合に使われます。

もし、バッファリングや負荷軽減がない状態で大量のメモリを扱うと、信号の不安定さによるデータ破損やシステムのクラッシュ、パフォーマンスの低下、高負荷によるエラーの増加、システムのフリーズ、過熱によるパーツの故障などが発生します。

 

特に、サーバーやワークステーション、科学計算などの分野、ミッションクリティカルなアプリを実行する場合は、データの正確性が非常に重要です。

ミッションクリティカルとは、業務遂行における重要度の度合いを示す言葉で、 サービスの停止や誤動作が、人命に関わる問題につながる場合や経済的・信用的に莫大な影響が出る場合のことを指します。

 

より具体的な用途で言うと、銀行の預金データ、データーセンター、決済システムなどがあります。

もし、こういったお金のやり取りをしている最中にシステムがクラッシュして、こちらとしてはお金を渡して残高も減っているのに、相手からすると送られていないというデータの整合性が取れなくなってしまうと大問題です。

 

自作PCやコンシューマー向けパソコンでは使わない

自作PCやコンシューマー向けパソコンでは、コストやパフォーマンス、必要性の観点からRegisteredメモリはほとんど使われません。

一般的な用途では、非Registeredメモリでも十分な性能と信頼性が得られるためです。

 

また、Registeredメモリの方が構造上速度が若干遅くなるため、パフォーマンスの低下にも繋がるかもしれません。

特に、ゲーム用途であれば、メモリの速度も重要になってくるため、むしろ一般的な用途では不向きと言えます。

 

つまり、パフォーマンスを低下させてでも、メモリの価格を高くしたとしても、安全性・信頼性の高い運用をしなければならない用途でなければ使う必要がないということですね。

 

Registeredメモリは普通より高価

Registeredメモリは、一般的なメモリと比べると容量あたりの価格が高いです。

例えば、64GB(32GB×2)の一般的なメモリが2万円(ヒートシンクやLED付きで4万ぐらい)ですが、同じ容量のRegisteredメモリは5万ほどします。

 

Registered機能により、システムの安定性と信頼性が向上しますが、その分、追加の回路やチップが必要であり、製造プロセスも複雑になるため、どうしてもコストが高くなります。

したがって、Registeredメモリは、安全性・信頼性を重視するシステムにおいては価値がありますが、一般的な用途ではコストパフォーマンスが低いとされることが多いです。

 

Registeredメモリを使う条件・ハードウェア要件

一般的な用途であればRegisteredメモリは不要ですが、もし搭載するとなった時のために必要な条件やハードウェア要件について解説します。

 

メモリがRegisteredに対応していること

大前提として、メモリがRegisteredに対応している必要があります。

メモリの仕様表を確認するとRegisteredに対応しているか、対応していないかが書かれています。

また、型番にも「Registered」「RDIMM」と書かれているので見分けは簡単につくと思います。

 

マザーボードのチップセットがRegisteredに対応していること

メモリ以外にも、マザーボードのチップセットもRegisteredに対応している必要があります。

一般的に、サーバー向けやワークステーション向けのマザーボードはRegistered対応のチップセットを搭載していることが多いですが、一般的なデスクトップ向けのマザーボードでは対応していないことが多いです。

 

CPUがRegisteredに対応していること

Registeredメモリを使うためには、対応するCPUが必要です。

Intel Core iシリーズやAMD Ryzenシリーズなどの一般的なCPUには対応していないことが多いので注意が必要です。

 

 

まとめ:Registeredメモリで安全性・信頼性は上がるが、一般人には不要。

Registeredメモリは、レジスタにより負荷を軽減することで、システムの安全性や信頼性を向上させる機能です。

主に、サーバーやワークステーション、科学計算などの分野、ミッションクリティカルなアプリを実行する場合に使われますね。

 

ただし、一般的な用途では、そこまで安全性・信頼性の高さは要らないですし、高価であること、パフォーマンスが若干低下することを考えると使う必要がありません。

 

改めて重要なポイントをまとめておきます。

この記事の重要なポイント
  • Reg機能は、システム全体の負荷を軽減する技術
  • レジスタを追加してデータ転送を効率化
  • Regは安全性と信頼性向上を目的とした機能
  • 主に、サーバーやワークステーション、ミッションクリティカルなアプリ、科学計算などで使用される
  • 普段使い、ゲームや動画編集などの一般的な用途では使わない
  • 通常のメモリと比べて容量当たりの価格が高く、速度が遅い

 

メモリの規格、性能面や互換性の観点から選び方も解説しています。

≫ 関連記事:自作PCのメモリの選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】

 


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