パソコン作業を快適に進めるためには、マウスの設定を自分に合うように調整しておくことが重要です。
例えば、カーソルの移動速度やボタンの割り当て、ダブルクリックの反応速度などを自分に合った設定にすることで、作業効率が向上したり、誤操作が減ったりします。
ケンさん
この記事では、マウス設定の基本やメリット、具体的な設定方法、専用ソフトを使ったカスタマイズまで分かりやすく解説していきます。
- マウス設定の最適化で作業効率や快適性が向上
- カーソル速度やボタン配置などを自分の使い方に合わせて調整
- マウス設定は誤操作の防止や手首・腕の負担軽減にも効果的
- ゲーム用途ではエイム精度や操作の素早さが向上する
- クリエイティブ作業ではショートカットキーの割り当てで効率化が図れる
- 専用ソフトウェアでより高度なカスタマイズが可能
- アプリごとの設定切り替えやマクロ登録で操作の幅が広がる
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール
マウス設定について
マウス設定の基本や調整が必要な場面について解説していきます。
マウス設定とは?
マウス設定では、パソコンで使うマウスの動きやボタンの割り当て、感度などを自分の使いやすいように調整することができます。
主な設定項目としては、カーソルの移動速度(ポインタ速度)、左右ボタンの入れ替え、ホイールのスクロール量、ダブルクリックの反応速度、などがあります。
また、マウスによっては、そのマウスのメーカーが出している専用のソフトウェアでカスタマイズすることもできます。
Windows標準のマウス設定では設定できないファンクションボタンへの機能やショートカットキー、マクロなどの設定も可能です。
プロファイル機能により、マウスのボタンを押すことで設定を入れ替えることができるモデルもあります。
これらを自分に合った設定にしておくことで、パソコン作業効率や快適性の向上、誤操作の防止、手や腕への負担の軽減が見込めます。
特に長時間パソコンを使う方や、イラストやデザインなど細かい作業をする場合は、マウス設定を最適化しておくと快適に作業できるのでおすすめです。
マウス設定を見直すタイミング
マウスの設定を見直すタイミングとしては、次のようなことを感じた時です。
- パソコンの操作に違和感がある
- 誤操作が多い
- マウス操作に手間取って作業効率が上がらない
- 手首や腕が疲れやすい
- パソコンの使い方(使用用途/環境/時間など)が変わる時
例えば、カーソルの動きが遅すぎたり速すぎたり、ダブルクリックがうまくいかない、手首や腕が疲れやすい、長時間使っていると痛みが出るといった場合は、今の設定が自分の使い方や手に合っていない可能性があります。
また、パソコンの使用用途が変わったときやパソコンを使う環境・時間が変わった時もマウス設定の見直しを検討してみると良いでしょう。
例えば、文書作成中心からデザインやゲームなど細かい操作が必要な作業に変わった場合、趣味で少し使う程度だったけど仕事で長時間使うようになった場合などです。
マウス設定のメリット
マウス設定をすることのメリットについて解説していきます。
操作性・作業効率の向上
マウスの設定を見直すことで、パソコンの操作感や作業効率は大きく変わります。
例えば、カーソルの移動速度を自分の手の動きやモニターのサイズに合わせて調整しておくと、目的の場所まで素早く移動できるので、余計な動作が減ります。
また、カーソルの移動速度やダブルクリックの反応速度などを自分の作業スタイルや手の動きに合わせて調整することで操作性も向上します。
特に、イラスト、画像編集などのグラフィック作業では精密な操作が求められますし、表計算ソフトもセルへの移動や選択などで意外と細かいカーソル操作が必要となります。
そのため、カーソル速度などの調整が作業効率に直結します。
また、専用のソフトウェアで、ファンクションボタンに特定の機能やショートカットを割り当てておくと、ワンクリックで実行できるようになります。
例えば、マウスのボタンにコピーや貼り付け、ウィンドウ切り替え、その他ショートカットキーなどよく使う操作を割り当てておくことで、キーボードに手を伸ばす回数が減り、作業の流れを止めずに操作できるようになります。
手首・腕の負担軽減
マウスの設定を見直すことで、手首や腕への負担を軽減することもできます。
例えば、マウスカーソルの速度が遅いことでマウスを動かす範囲が広くなりますが、範囲が広くなると手首を曲げる角度が大きくなり、手首への負担は増えることになります。
または、小刻みに移動することになり、マウスを一度持ち上げて元の位置に戻してまた移動させるという手間が発生します。
カーソル速度を見直すことで、手首をそれほど動かすことなく広い範囲を移動することができるようになるので、負担の軽減に繋がります。
これによって、長時間パソコン作業をしても手首や腕の筋肉・腱にかかるストレスを抑えられ、腱鞘炎や手首の痛みといったトラブルのリスクも下げられます。
誤操作の防止
マウスの設定を見直すことで、誤操作を減らすことができます。
例えば、マウスの移動が自分に感覚に合っておらず思ったところにカーソルを合わせづらい、自分の感覚のダブルクリックではダブルクリックと認識してくれいないなどで、誤操作につながります。
ゲーム:エイム向上や素早い操作
マウスの設定を見直すことで、ゲーム中のエイム(照準合わせ)の向上やより素早い操作をすることができます。
特に、シューティングやアクション系のゲームでは、DPI設定やポーリングレートといったマウス感度を自分の手の動きやプレイスタイルに合わせて細かく調整することで、敵の動きに素早く対応できたり、エイムの微調整がしやすくなります。
マウスの移動速度が速すぎると細かい操作が難しくなり、逆に遅すぎると素早い動きに対応しづらくなるため、自分に合ったバランスを見つけることが、正確なエイムの第一歩になります。
また、MMORPGでは、たくさんのアイテムやスキルを操作する必要がありますが、ファンクションボタンにキーを割り当てることで、マウス側でアイテムの使用やスキルの発動ができます。
ケンさん
これにより、シューティングゲームなどの対戦で敵を素早く捕捉しやすくなり、勝率アップにもつながります。
さらに、無駄な手の動きが減ることで素早い入力操作ができる上、長時間のプレイでも手や腕の疲労を抑えられるというメリットもあります。
また、サイドボタンやホイールクリックなどにリロードや武器切り替え、スキル発動などの操作を割り当てておくと、複雑な操作も直感的かつ素早く行えるようになります。
高機能なマウスであれば、アプリ(ゲーム)やプロファイルによって設定をまとめて切り替えることができる機能があるので、ゲーム時はこの設定、普段使い時は別の設定という感じで複数設定することもできます。
こうした設定を見直すことで、初心者から上級者まで、ゲームでのパフォーマンスをしっかり引き出せるようになります。
ケンさん
クリエイティブ:ショートカット割り当てによる効率化
マウスのボタンにショートカットを割り当てておくと、クリエイティブ系の作業効率がかなり上がります。
マウスによってはファンクションボタンが搭載されており、専用のソフトウェアで特定の機能やショートカットキーなどを割り当てることができます。
普段使いやビジネス向け、ゲーム用途においてもこのカスタマイズは効率化を図れますが、特に操作の種類が多いクリエイティブなアプリを使う場合、より効率的になります。
例えば、動画編集のカット作業はもっともよく使う機能だと思います。
基本的には動画編集ソフトのカットボタンを押すことでカット編集を行うと思いますが、慣れてくると元々割り当てられているショートカットキーをキーボードで押すことで効率化をすると思います。
これでも十分早くなりますが、そのショートカットキーをマウスのファンクションボタンに登録しておくことで、さらに早く操作することができます。
いちいちキーボードに手を伸ばす必要がなくなり、作業の流れを止めずに直感的に操作できるようになります。
これによって作業スピードが上がるだけでなく、同じ操作の繰り返しによるミスも減り、正確さもアップします。
さらに、手の動きが少なくて済むので、長時間作業しても手首や指の負担が軽くなり、疲れにくくなるのもメリットです。
また、マウスによっては専用のソフトウェアを使うことで、アプリごとに別々のショートカットを割り当てることもできるので、PhotoshopやPremiere Pro、CLIP STUDIO PAINTなど用途に合わせて最適なカスタマイズが可能です。
Windowsでのマウス設定方法と項目
Windowsのマウス設定方法について解説します。
設定画面の出し方
Windowsでマウスの設定画面を開く手順は次の通りです。
・画面左下のスタートボタン(Windowsロゴ)をクリックし、[設定](歯車アイコン)を選択。
・[デバイス]を選択し、左メニューの[マウス]を選択します。
また、その画面の下にある[そのほかのマウスオプション]から従来のコントロールパネルのマウス設定画面を開くこともできます。
設定できる内容が違うので、そちらも見てみると良いでしょう。
なお、Windowsのバージョンによっては、設定画面の項目名や配置が多少異なる場合もありますが、基本的な流れはほぼ共通です。
左右ボタンの入れ替え
主に使用するボタンは、左クリックと右クリックの役割を逆にする設定です。
基本的には左利きの方がマウスを使いやすくするための機能ですね。
カーソルの速度
カーソル速度は、マウスを動かしたときに画面上のカーソルがどれくらいの速さで動くかを設定する項目です。
左の方にするとカーソルは遅くなり、右の方にするとカーソルは速くなります。
速度を速めに設定すると、マウスを少し動かすだけでカーソルが大きく移動するので、4Kディスプレイやマルチモニターなど広い作業領域を素早く移動したいときに便利です。
逆に、速度を遅めにするとカーソルの動きがゆっくりになるため、画像編集や細かいクリック操作など、精度が求められる作業に向いています。
ケンさん
カーソル速度はマウスのDPI(解像度)とも関係しているので、マウスにDPI切替ボタンがあれば、普段使いなどでは速め、画像編集など細かい操作をする場合は遅めにするということもできます。
用途が変わるごとに設定画面を開いてカーソル速度を変えるのは現実的ではないので、こういったマウスの機能で複数のスピードを切り替えることができるのは便利ですね。
マウスホイールでスクロールする量
スクロールする量を調整することで、ウェブページやドキュメントの閲覧がより快適になります。
設定項目は次の2つがあります。
- マウスホイールでスクロールする量
[複数行ずつ]、[1画面ずつ]を選ぶことができ、少しずつスクロールするか、画面ごと一気にスクロールするかを設定できます。 - 一度にスクロールする行数
1つ目の設定で[複数行ずつ]を選んでいる場合、スクロール時の行数(移動量)を調整することができます。
これを変更することで、ウェブページやドキュメントの閲覧時の画面の動きを自分好みにカスタマイズできるので、作業効率や快適さが向上します。
ダブルクリックの速度
ダブルクリックの速度は、マウスの左ボタンを2回連続で押す際の間隔を調整するための設定です。
この間隔が短すぎると2回のクリックがそれぞれ別のクリックとして認識されてしまい、逆に長すぎると意図しないタイミングでダブルクリックと判定されることがあります。
一番遅い場合で大体0.5秒ぐらい、一番速い場合で大体0.1秒ぐらいの余裕があります。
指の動きが遅くてダブルクリックしてるつもりが普通の左クリック2回になってしまうという場合は遅めに設定します。
一方で、指の動きが速い人やクリック操作に慣れている人の場合は、ダブルクリックの認識時間を速めに設定することで、より素早い操作が可能になります。
自分のクリックの癖や使いやすさに合わせて調整しておくことで、ファイルやフォルダーの選択・開封といった操作がスムーズになります。
Ctrlキーでカーソル位置の表示
Ctrlキーでカーソルの位置を知らせてくれる機能があります。
[ポインターオプション]タブの[Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示する]から設定することができます。
ディスプレイが大きかったり、複数モニターを使っている場合、あるいはカーソルが見えにくい環境だと見失いやすくなります。
カーソルは元々小さいですし、ドキュメント上では「I」みたいな形になることもありますし、背景がごちゃついていてカーソルを見失うことがたまにあります。
その際に、Ctrlキーを押すことで、カーソルの周囲に波紋のようなアニメーションが表示され、今どこにあるかすぐに分かるようになります。
これ以外にも、カーソルのサイズや色、アイコンも変更することできるので、よく見失う方は調整してみましょう。
専用のソフトウェアでの設定
マウスによっては専用のソフトウェアが付いていますが、そのソフトウェアについて解説していきます。
参考として実際に私が使っているマウスの専用ソフトウェアも見ていきましょう。
一部マウスでは専用ソフトウェアがある
一部のマウス、特にゲーミングマウスや高機能なマウスでは、そのマウスのメーカーが専用のソフトウェアを用意していることが多いです。
基本的にメーカー公式サイトから無料でダウンロードできます。
専用のソフトウェアを使うことで、Windowsのマウス設定だけではできない、より細かいカスタマイズが可能になります。
ケンさん
例えば、次のようなカスタマイズができます。
- 各ボタンの機能やショートカットキーの割り当て変更
- DPI(感度)の詳細な調整
- 複数プロファイルの作成・切り替え
- マクロ(複数操作の自動化)の登録
- LEDライティングの色やパターンのカスタマイズ
- アプリやゲーム毎の設定の切り替え
ただし、どこまでカスタマイズできるかについては、専用のソフトウェアごとに違います。
カスタマイズ内容は、専用のソフトウェアをインストール後に、マウスを認識させて初めて見れることが多いです。
そのため、マウスの購入前に専用のソフトウェアをインストールしてみて、どういう内容のカスタマイズがあるかを確認するのは現状難しいです。
もしかするとマウスの製品概要や専用のソフトウェアをマニュアルや画像から見れるかもしれないので、そちらも参考にしてみると良いでしょう。
ロジクール MX Master 2S
ロジクール MX Master 2Sは、専用ソフト「Logi Options+」を使うことで、マウスの各ボタンやホイールの動作を細かくカスタマイズできます。
一般的なマウスとの違いは、チルトホイール(水平スクロール)、ファンクションボタン(親指部分のジェスチャー)、Shiftホイールボタンがあることですね。
設定できる項目はこんな感じです。
ジェスチャーボタンは、押しながらマウスを上下左右に動かすことで複数のアクションを登録できる仕様になっており、クリックも含め5つのアクションを登録することができます。
アプリごとに異なるボタン設定やスクロール動作を保存できるため、例えばブラウザでは「戻る」「進む」、画像編集ソフトでは「ズーム」や「ブラシサイズ変更」など、用途に合わせて最適な操作環境を作ることができます。
ズームやブラシサイズ変更などのアプリの操作は、そういう項目が用意されているのではなく、そのアプリで対応しているショートカットキーを登録するという形になります。
エレコム M-DUX30
エレコム M-DUX30は、ファンクションボタンの多さとプロファイルによる設定切り替えが特徴のマウスです。
最大5つのプロファイルを設定でき、ファンクションボタンにプロファイルの切り替えを登録しておけば、簡単に切り替えることができます。
また、DPIの指定や切り替えも可能です。
ボタン設定では、各種基本的な操作の他に、キーボードやマクロの登録もできます。
まとめ:自分に最適なマウス設定で効率的かつ快適に作業をしよう!
この記事では、マウス設定の基本や見直しのタイミング、設定変更のメリットや設定方法について解説しました。
改めて重要なポイントをまとめておきます。
- マウス設定の最適化で作業効率や快適性が向上
- カーソル速度やボタン配置などを自分の使い方に合わせて調整
- マウス設定は誤操作の防止や手首・腕の負担軽減にも効果的
- ゲーム用途ではエイム精度や操作の素早さが向上する
- クリエイティブ作業ではショートカットキーの割り当てで効率化が図れる
- 専用ソフトウェアでより高度なカスタマイズが可能
- アプリごとの設定切り替えやマクロ登録で操作の幅が広がる
マウスの設定は、パソコンを操作する上で作業効率や快適性に直結する重要な要素です。
カーソルの速度やボタンの割り当て、ダブルクリックの反応速度などを自分の操作スタイルに合わせて調整することで、誤操作を減らし、手や腕の負担も軽減できます。
また、ゲームやクリエイティブ作業では、専用ソフトを使った高度なカスタマイズにより、操作の精度やスピードが大きく向上します。
使用用途や環境の変化に応じて設定を見直し、最適なマウス環境を整えることで、日々の作業をよりスムーズかつ快適に行えるようにしましょう。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール