見積もり&構成チェックツール

ストレージ(SSD/HDD)を丸ごとコピー!クローン作成のメリットと注意点

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ストレージ

ストレージのクローンは、ストレージのデータやシステム、設定、構造などの全てを複製し、システムの移行やデータのバックアップをスムーズに行うためのものです。

クローンを作成することでOSやアプリケーションを再インストールや設定などの手間を省くことができます。

 

特に、HDDからSSDへの移行、容量などのアップグレード、故障前に新しいストレージに換装する時などにクローンすることが多いですね。

しかし、ストレージのクローンの方法や注意点を理解していないと、上手く複製できなかったり、データの損失やシステムの不具合が発生したりするリスクがあります。

 

この記事では、ストレージクローンの基本から具体的な方法、注意点までを詳しく解説します。

クローンソフトやクローンデバイスもいくつか紹介しています。

 

この記事の重要なポイント
  • クローンは、システム全体を丸ごと複製する方法
  • クローンと通常のファイルコピーは違い全データを複製
  • 1からOSやアプリのインストール・設定が不要で効率的
  • HDDからSSDへの移行やストレージのアップグレードに役立つ
  • ストレージの故障前の換装にも役立つ
  • クローン方法はソフトとハード(デバイス)の2通り
  • クローン前にバックアップと容量・互換性は要確認

 

 

PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。

≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール


ストレージ(SSD/HDD)のクローンについて

ストレージのクローンの基本と通常のコピーとの違いについて解説していきます。

ストレージ(SSD/HDD)のクローンについて

 

ストレージのクローンとは?

ストレージのクローンとは、あるストレージの中身を別のストレージデバイスに完全にコピーすることを指します。

これにより、元のストレージと同じデータ、設定、システム構成を持つ新しいストレージを作成することができます。

 

クローンは、データのみをコピーするのではなく、OSなどのシステム部分、アプリのインストール、システムやアプリの設定部分まで全ての内容を丸ごと複製することができます。

これには、OSやシステム設定、ブートローダー、パーティション構造、アプリケーション、さらには隠しファイルやシステムファイルも含まれます。

 

そのため、OSや今まで使っていたアプリを再インストール・再設定する手間が不要で、そのまま新しいストレージを利用できることが大きなメリットですね。

 

クローンとコピーの違い

「クローン」と「コピー」はどちらもデータを複製する操作ですが、対象や範囲、使い方が異なります。

ここで言うコピーは、一般的にファイルを右クリックして、コピー・貼り付けすることで複製することを指しています。

 

クローンはストレージ全体の複製を意味し、OS、設定、アプリケーション、ファイル、隠しデータ、ブートセクタ(起動情報)など、すべてのデータをそのまま複製します。

つまり、クローンを作成したディスクは、元のストレージと同じように機能します。

そのため、新しいストレージやPCに全てをそのまま移行したい場合、システムクラッシュ時の復元用などに使われます。

また、OSなどのを含むシステムも完全に再現ができるため、クローン先のストレージをそのまま起動することができます。

 

一方で、コピーは、特定のファイルやフォルダを複製することで、例えば、ドキュメントや画像などの個々のファイルを他の場所に保存するのが「コピー」です。

コピーされたファイルは個別のデータであり、システム全体を再現することはできないので、クローンしたストレージと同様にそのまま起動することはできません。

ユーザーが扱える範囲の中で、特定のデータを選択的にコピーするためのものです。

 

通常のファイルコピーでは、システムファイルや隠しファイル、ブートセクタなどをコピーできないため、コピー先のストレージは元のストレージと全く同じ状態にはなりません。

しかし、クローンであればストレージ全体をセクターレベル(※)で丸ごとコピーするので、OSやアプリ、設定、隠しファイル、ブート情報などを含むすべてのデータを複製することができます。

ストレージの最小単位であるセクターに直接アクセスしてデータを操作すること。

 

 

ストレージ(SSD/HDD)のクローンの目的

ストレージのクローンを作成する目的について解説していきます。

中には企業、組織やソフトウェア開発向けの目的もありますが、個人においては、HDDからSSDへの移行容量や速度のアップグレード故障前の換装のためにクローンをすることが多いですね。

 

HDDからSSDへの移行

メインストレージにHDDを使っている古めなパソコンの場合、OSやアプリの起動が遅いため、それを改善するために速度の速いSSDに移行します。

HDDは機械的な構造を持つため、読み書き速度が遅いので、SSDにすることで速度面においてより快適になります。

 

容量や速度などのアップグレード

時代と共に容量や速度が向上するため、より多くのデータを保存できるように、OSやアプリの起動、ゲームのロードなどがより速くなるよう性能の高いストレージにアップグレードします。

 

故障前の換装

長年使っていてストレージの健康状態的に故障直前という場合、ファイルの読み込みなどに失敗したり、いつもより極端に遅かったりといった故障の前兆が現れた場合に、故障する前に新しいものへ換装します。

故障前であればクローン出来ますが、故障後だとそれができず、全て1からOSやアプリのインストールをする必要がありまし、データもなくなってしまいます。

また、事前に対策することで日々の作業に円滑に復帰することができます。

 

データのバックアップ

ストレージクローンは完全なデータバックアップとしても利用されます。

ファイル単位のバックアップとは異なり、クローンはストレージ全体を複製するため、OSやアプリケーション、ブートローダーなども含めた完全な状態のデータが保護されます。

これにより、ハードウェアの障害やシステムの破損が発生した場合でも、迅速に復元することが可能になります。

 

ディザスタリカバリ

ディザスタリカバリの観点からも、クローンは非常に重要です。

自然災害やハードウェア障害によるシステムの停止に備えて、クローンを作成しておくことで、最悪の事態が起きた際にすばやく復旧作業を行うことができます。

システム全体を複製しているため、データ損失のリスクを最小限に抑え、業務の継続性を確保できます。

 

システムの複製

システムの複製を目的にストレージのクローンが使用されることも多いです。

企業や組織では、同じ設定やアプリケーションがインストールされたPCを複数セットアップする場合、クローンを使用すれば、効率的に同一の環境を複製できます。

この方法は手作業でのインストール作業を大幅に削減し、システムのセットアップ時間を短縮します。

ただし、OSのライセンス関係はクリアしておく必要があります。

 

テスト環境の構築

開発やテストの場面で、実運用と同じ環境を複製したテスト環境を作成することで、開発者やテストチームは本番環境に影響を与えることなく、新しいソフトウェアや設定のテストが可能になります。

また、クローンを利用することで、テスト時に発生するバグや問題をより現実的な環境で再現できるため、問題の発見と修正がスムーズに行えます。

 

 

ストレージ(SSD/HDD)のクローンの方法

ストレージのクローンを作成する方法について解説します。

 

ソフトウェアによるクローン

ソフトウェアによるクローンは、専用のクローンソフトをインストールして、システム内で実行する方法です。

 

多くのクローンソフトウェアは、OS上で動作し、操作画面を通じて簡単に操作できるため、初心者にも利用しやすいのが特徴です。

クローン作成の手順は、一般的にクローン元とクローン先のストレージを選択して、指示に従って操作を進めるだけです。

クローン先のストレージもパソコンに接続しておく必要があります。

 

クローンソフトよっては、パーティションのサイズ変更やクローン対象の選択(特定のパーティションのみをクローンなど)が可能です。

必要に応じて特定のデータだけを除外することもできるため柔軟な設定が可能です。

 

無料のソフトウェアも多く提供されていますが、より高度な機能を使いたい場合は有料版のソフトウェアを利用することもあります。

ケンさん

無料版は試したことないから分からんけど、個人的には有料版の方が安心な気がする

 

また、クローンソフトであれば、クローン作成中にエラーが発生した場合に詳細なログが残るため、問題解決がしやすくトラブルシューティングが可能です。

 

クローンソフトをいくつかまとめておきます。

私が運営しているパソコン初心者向けのブログ『パソログ』の方でレビューしているので参考にしてください。

≫ 関連記事:EaseUS Disk Copyの機能・使い方をレビュー【クローン/OS移行】

≫ 関連記事:バックアップソフト「EaseUS Todo Backup Home」レビュー|日々のバックアップを簡単・手軽に!

≫ 関連記事:MiniTool ShadowMakerの機能・使い方をレビュー【バックアップ/クローン】

≫ 関連記事:パーティション管理ツール『MiniTool Partition Wizard』の機能や使い方をレビュー

 

EaseUS Disk Copyは、実際にクローンを試しているので、こういう感じで進めていくのかということが分かると思います。

ただし、無料版はクローンを実行する手前までしかできず、クローンをするためにはライセンスの購入が必要です。

 

他のソフトも基本的に有料ですが、30日の無料版があり、もしかするとクローンができるかもしれません。

ここに関しては検証していないので、プラン等を確認してみてください。

 

ハードウェア(デバイス)によるクローン

ハードウェアによるクローンは、専用のクローン用のデバイスを使用して、PCを使わずにストレージの複製を行う方法です。

 

クローンデバイスに、クローン元とクローン先のストレージを差し込み、ボタンを押すだけでクローンを作成することができます。

使用中のストレージをパソコンから取り外してデバイスに挿入する必要がありますが、PCでの操作は一切不要で、ボタンを押して待つだけです。

 

しかし、ソフトと比べて、パーティションのサイズ変更や特定のデータのみをクローンするといったカスタマイズができません。

クローン元のストレージ全体をそのまま複製するので、細かい調整が必要な場合には不向きです。

 

クローンデバイスをストレージ規格のサポート状況も含めていくつかまとめておきます。

製品名画像サポート
玄人志向
KURO-DACHI/
CLONE/CRU3
ストレージ クローン デバイス 1 玄人志向 KURO-DACHICLONECRU3・2.5/3.5インチのSATA SSD / HDDに対応
・M.2のSSD(SATA / NVMe)は非対応
ロジテック
LHR-2BDPU3ES
ストレージ クローン デバイス 2 ロジテック LHR-2BDPU3ES・2.5/3.5インチのSATA SSD / HDDに対応
・M.2のSSD(SATA / NVMe)は非対応
ORICOストレージ クローン デバイス 3 ORICO・2.5/3.5インチのSATA SSD / HDDに対応
・M.2のNVMe SSDにも対応
※M.2のSATA SSDは非対応
ACASIS
M03
ストレージ クローン デバイス 4 ACASIS・M.2のNVMe SSDに対応
※M.2のSATA SSDは非対応
・2.5/3.5インチのSATA SSD / HDDは非対応

それぞれの商品で対応するストレージの規格が違うので、よく確認の上選びましょう。

HDDからSATA SSDへの移行をしたいのであれば、玄人志向、ロジテックのものでいいでしょう。

最新のNVMe SSD並行したい場合、または、今後何回かクローンする予定があり、できるだけ多くの規格に対応しておきたい場合は少々高くなりますが、ORICOが選択肢になると思います。

 

 

ストレージ(SSD/HDD)をクローンする際の注意点

ストレージのクローン作業を行う際の注意点について順を追って見ていきましょう。

ストレージ(SSD/HDD)をクローンする際の注意点

 

データのバックアップ

ストレージをクローンする際に、クローン実行中に誤操作や予期しないトラブルが発生することもあるため、事前にデータをバックアップしておきましょう。

 

以下のような状況でデータが失われる可能性があります。

  • 誤操作によるデータの上書き
    クローン作成時に、クローン元とクローン先のストレージを間違えると、元のデータが上書きされてしまう危険があります。
    一度データが上書きされると、元に戻すことはできません。
  • クローン作成中のエラー
    クローン作成中に、電源トラブルやエラーが発生するとデータが破損したり、中途半端な状態でクローンが完了する場合があります。
    このようなエラーが発生すると、クローン元やクローン先のストレージデータが失われるリスクがあります。
  • ストレージの物理的な故障
    クローン作業中や直後に、ストレージが物理的に故障することも考えられます。
    クローン先のストレージに問題がある場合や元のストレージが寿命を迎えている場合は、データが破損する可能性があります。

誤操作は別として、基本的にはクローン元は読み込み、クローン先は書き込みのみなので、電源トラブルやエラーなどによって中断してもクローン元のデータが消えることは考えづらいです。

中断しても、また1からクローンすれば大丈夫なわけですが、クローン作業は割と重要度の高い作業なので、消えてしまうと困る大切なデータだけでもバックアップはしておきましょう。

 

データ上書きのリスク

クローン作業を行うと、クローン先の既存のデータがすべて上書きされてしまうため、きちんと上書きされて大丈夫なストレージであるか確認しておきましょう。

基本的には、新しいストレージをクローン先として使うことが多いと思いますが、新品だと思っていたストレージにデータが書き込まれていたり、実は重要なデータを保存しているものだったりする可能性もあるので、その点は注意しておきましょう。

 

特に、クローン先のストレージに既に重要なデータが保存されている場合は、クローン作業を始める前に必ずバックアップを確認し、必要に応じて別の安全な場所にデータを保存しておきましょう。

 

容量の確認

クローン元とクローン先のストレージの容量を比較し、クローン先が元のストレージと同等かそれ以上の容量を持っている必要があります。

クローン元の実際に保存しているデータ容量ではなくストレージ自体の容量です。

 

これは、クローン元のデータがすべて収まるようにするためであり、容量が不足しているとデータの一部が失われる可能性があります。

特に、システム全体を移行する場合や、大量のデータを扱う場合には、必ず容量の確認をしましょう。

 

基本的には、クローン先のストレージが同じ容量かそれ以上のものを用意しなければいけませんが、HDDからSSDに移行する際は、一般的にHDDの方が容量が多いため難しい場合もあります。

その際は、クローン先のストレージの容量まで不要なデータを削除した上で、ソフトによるクローンで必要な部分のみをクローンしましょう。

 

互換性の確認

クローン先のストレージを選ぶ際は互換性に注意が必要です。

 

ソフトによるクローンの場合は、クローン先のストレージも一度パソコンに接続する必要があります。

その際にクローン先のストレージを搭載するためのSATAコネクタやM.2スロットが必要となります。

 

また、ハードウェア(デバイス)によるクローンの場合は、クローン元、クローン先のストレージに合わせて、差し込み口がSATAのSSD, HDDやM.2に対応している必要があります。

 

 

まとめ:容量のアップグレードに超便利!

この記事では、ストレージのクローンの基本的なことや通常のファイルコピーとの違い、クローンを作成する目的や方法について解説しました。

 

改めて重要なポイントをまとめておきます

この記事の重要なポイント
  • クローンは、システム全体を丸ごと複製する方法
  • クローンと通常のファイルコピーは違い全データを複製
  • 1からOSやアプリのインストール・設定が不要で効率的
  • HDDからSSDへの移行やストレージのアップグレードに役立つ
  • ストレージの故障前の換装にも役立つ
  • クローン方法はソフトとハード(デバイス)の2通り
  • クローン前にバックアップと容量・互換性は要確認

 

クローンをする目的は様々ですが、個人ユーザーであれば、古いHDDからSSDに移行、容量や速度のアップグレード、ストレージの健康状態をチェックして故障前の換装が多いですね。

クローンをせずに1から移行するとなるとOSや今まで使っていたアプリの再インストール、再設定、データの移動が必要となり、人によっては数日程度かかる場合もあります。

これをクローンであれば、OSなどのシステムも含めストレージ全体をセクタレベルで複製してくれるため、そのまま新しいストレージでパソコンを起動できるようになるため、日々の作業に円滑に復帰することができます。


PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。

≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です