自作PCも視野に入っている方にとって、自作PCとBTOパソコンのどちらが安いのか、価格差はどのくらいなのか気になると思います。
自作PCには、デザイン性やカスタマイズ性、組み立ててみたい欲、パソコンに対する知識・技術などの様々なメリットがありますが、それでも価格差はどちらでパソコンを手に入れるかの判断基準として重要です。
価格の相場がスペックごとに違うため、スタンダード、ミドルレンジ、ハイエンドといった異なる構成のPCを例にとり、それぞれの価格を比較してみましょう。
また、PCパーツは為替や社会情勢に影響を受けやすく価格が大きく変動しますし、そういった事情がなかったとしても日々大なり小なり変動するのですが、その要因も含めて解説していきます。
- スタンダード、ミドルレンジPCだと自作PCの方が約4万円安い
- ハイエンドPCだと自作PCの方が約8万円安い
- ただ自分好みにカスタマイズするとその差はあまりないかも…
- 為替や自然災害・社会情勢により価格が大きく変わる
- それ以外の時でも日々大なり小なり価格変動している
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール
目次
自作PCとBTOパソコンの価格差について
自作PCとBTOパソコンで、スタンダード、ミドルレンジ、ハイエンドの構成別に価格差を比較していきます。
まずは、価格差の比較方法を共有した上で、各構成の価格を見ていきます。
価格差の比較方法
いきなり構成別に比較しても、どういう前提条件でパソコンを選定しているのか分からないので、まずは比較方法について説明します。
BTOパソコンで構成別に価格が相場の近いものを選定した上で、それとほぼ同じ仕様で自作PCのパーツを選び、価格を比較します。
そのため、全体的に安いメーカーやセール中などの価格と比較すると結果はまた変わってくると思います。
構成別にいくつか比較する理由としては、自作PCと比較した時に価格差が大きいためです。
1つだけの構成で比較して、それを「自作PCとBTOパソコンの価格差です」と言い切るのは不適切だと思ったからです。
BTOパソコンとほぼ同じ仕様で自作PCのパーツを選ぶと言いましたが、その仕様は次の通りです。
- OS
- CPU
- CPUクーラーの冷却タイプ(空冷式・水冷式)
- メモリの規格・容量・枚数・データ転送速度
- マザーボードのチップセット、メモリスロット、Wi-Fi・Bluetoothの有無
- GPUのチップ
- SSDの規格、PCI Expressのバージョン、容量
- 電源ユニットの容量・80PLUS認証
パソコンの性能に直結するCPU・メモリ・GPU・ストレージの基本的な仕様は同じです。
これ以上、同じ仕様にしようとしてもBTOパソコン側に記載されておらず分からなかったり、これ以上詳細に絞り込むことで、現実的な価格でないものを選んでしまうことがあったため、完全に同じというより、パソコンに重要な基本的な性能部分が同じであればOKとしています。
また、それ以外の部分で絶対に同じ仕様とはいかないので、BTOパソコンと異なる部分については、プラス面は青の蛍光ペンを、マイナス面は赤の蛍光ペンで記載します。
CPUクーラーについては、CPUの性能から適切なものを選んでいます。
私の運営しているパソログでは、メーカーから実機を借りて30台ほどレビューしているので、大体どういうCPUクーラーが搭載されているかは分かるので、それと似た冷却性能のものを自作PCでは選定しています。
また、自作PCで選んでいるPCパーツは、以下を基準にしています。
- 上記リストの仕様が合っていること
- 合っている中でメーカーがある程度有名で価格が安いもの
- 価格は、2024/05/13時点のAmazonの価格
- パーツの選定・検索には自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール (ver 2.1.0)を使っています。
このツールは、自作PCを始めてする方向けに、パーツを選ぶだけで見積もりや互換性をチェックできます。
複数の構成を保存できたり、電源容量の計算もできたりするので、ぜひ活用してみてください。
ケンさん
基本的に、仕様を満たしていれば安いものという形でパーツを選定していますが、いざ実際にパーツ選定してみると色々とこだわりが出てきて高くなっていくのは良くあります。
例えば、PCケースのデザインをこだわったり、メモリにヒートシンクを付けてみたり、白色をコンセプトにPCパーツやその他のパーツを選んでみたりです。
そのため、実際に組む際はこの価格より高くなると考えてください。
これらの前提条件のもとBTOパソコンと自作PCの価格を比較していきます。
スタンダードPCで価格差を比較
スタンダードPCは、普段使い向けのPCで、グラフィックボードを搭載していない、かつ、ミドルレンジのスペックの構成で比較します。
価格は10万円前後と、パソコンの中では比較的安い部類に入ります。
BTOパソコンは、マウスコンピューターのスタンダードPC「mouse SH-I5U01」を参考にしています。
マウスコンピューター mouse SH-I5U01 | 自作PC | |||
---|---|---|---|---|
仕様 | 選択したパーツ | 金額 | ||
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home | Windows 11 Home | 12,500円 |
CPU | Intel Core i5-14400 | Intel Core i5-14400 | Intel Core i5-14400 | 38,999円 |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | CPUの純正クーラー | – |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800 | 16GB (8GB×2) DDR5-4800 | CFD W5U4800CS-8G | 7,276円 |
マザーボード | チップセット:B760 メモリスロット:2 無線:Wi-Fi+Bluetooth | チップセット:B760 メモリスロット:2 無線:なし | ASRock B760M-HDV/M.2 | 14,764円 |
GPU | – | – | – | – |
SSD | M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4) | M.2 SSD 512GB (NVMe Gen4×4) | Apacer AS2280Q4L AP512GAS2280Q4L-1 | 5,891円 |
HDD | – | – | – | – |
電源ユニット | 400W 80PLUS BRONZE | 400W 80PLUS STANDARD | 玄人志向 KRPW-L5-400W/ 80+/REV2.0 | 6,045円 |
PCケース | – | – | Thermaltake S100 TG | 4,903円 |
PCケースファン | – | – | – | – |
その他 | 3年保証 | – | – | – |
合計金額 (税込み) | 134,800円 | 90,378円 | ||
差額 | – 44,422円 |
価格差としては約4.5万ほどで自作PCの方が安くなります。
この価格差であれば、PCケースのデザインにこだわっても、まだ自作PCの方が安くなりますね。
5,000円ほどのPCケースですが、1万~1.5万まで予算を広げれば、選択肢もぐっと増えるので、自分好みのケースも選択肢に入ってくると思います。
今回は、BTOパソコンのメモリ規格がDDR5だったので、それ用のメモリとマザーボードを選びました。
これがDDR4であれば、8.5万ぐらいになって、5万円ぐらいの価格差になると思います。
ミドルレンジPCで価格差を比較
ミドルレンジPCは、3Dゲームや動画編集などの高負荷な用途、グラフィック性能が必要な用途向けで、ミドルレンジのCPU・GPUを搭載した構成で比較します。
価格は15~25万円前後と、パソコンの中ではボリュームゾーンとなる価格帯となります。
BTOパソコンは、ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA RM5C-R46T」を参考にしています。
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46T | 自作PC | |||
---|---|---|---|---|
仕様 | 選択したパーツ | 金額 | ||
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home | Windows 11 Home | 12,500円 |
CPU | Intel Core i5-14400F | Intel Core i5-14400F | Intel Core i5-14400F | 33,780円 |
CPUクーラー | 空冷式CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | PCCOOLER GAME ICE K4-BK | 2,700円 |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-3200 | 16GB (8GB×2) DDR4-3200 | Silicon Power SP016GBLFU320B22 | 5,480円 |
マザーボード | MicroATX チップセット:B760 メモリスロット:4 無線:なし | MicroATX チップセット:B760 メモリスロット:4 無線:なし | ASRock B760M Pro RS/D4 | 14,491円 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB | MSI GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC | 58,200円 |
SSD | NVMe Gen4 500GB | NVMe Gen4 512GB | Apacer AS2280Q4L AP512GAS2280Q4L-1 | 5,891円 |
HDD | – | – | – | – |
電源ユニット | 650W 80PLUS BRONZE | 650W 80PLUS BRONZE | 玄人志向 KRPW-BR650W/85+ | 7,118円 |
PCケース | – | – | Thermaltake S100 TG | 4,903円 |
PCケースファン | – | – | – | – |
その他 | 1年保証 | – | – | – |
合計金額 (税込み) | 185,980円 | 145,063円 | ||
差額 | – 40,917円 |
価格差としては約4万ほどで、スタンダードPCよりも価格差は小さくなりました。
私の予想としては、価格が高いパソコンであればあるほど、自作PCでした時に価格の差は広がると思っていたので、この結果は少し意外ですね。
ミドルレンジPCは、最も需要の高いボリュームゾーンであるため、BTOメーカー側の企業努力で価格を抑えているため、価格差があまり広がらなかったと考えられます。
そのため、自作PC側の価格が高くなったというより、BTO側が頑張っているという印象ですね。
しかし、4万円ほどあれば、その分CPUやGPUをアップグレードしたり、ストレージの容量を増やしたり、PCケースなどのデザインにこだわってみたり、組み立てやすいように電源ユニットをプラグイン対応にしたり、Wi-Fi・Bluetooth付きのマザーボードにしたりと色々と検討できる余地はあると思います。
今例に挙げた全部に手を加えるとさすがに自作PCの方が高くなると思いますが、それでも、ある程度自分のこだわりを押し通せるだけの余力はあるかと思います。
ハイエンドPCで価格差を比較
ハイエンドPCは、3Dゲームや動画編集などの高負荷な用途、グラフィック性能が必要な用途向け、かつ、その中でも高FPSを出したり、作業をより効率的にしたりする方向けのクラスです。
主に、CPU・GPUがハイエンドのものを搭載しており、ストレージも容量が上がったり、サブストレージとしてHDDが搭載されることが多いですね。
価格は25~40万円前後と、パソコンの中では高額な価格帯となります。
その中でも、パフォーマンス重視で高めのBTOパソコンを基準に比較しています。
BTOパソコンは、ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA XA7C-R48S」を参考にしています。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R48S | 自作PC | |||
---|---|---|---|---|
仕様 | 選択したパーツ | 金額 | ||
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home | Windows 11 Home | 12,500円 |
CPU | Intel Core i7-14700F | Intel Core i7-14700F | Intel Core i7-14700F | 60,180円 |
CPUクーラー | 空冷式CPUクーラー | 空冷式CPUクーラー | DEEPCOOL AK500 R-AK500-BKNNMT-G | 7,131円 |
メモリ | 32GB (16GBx2) DDR4-3200 | 32GB (16GBx2) DDR4-3200 | CFD W4U3200CS-16G | 8,444円 |
マザーボード | ATX チップセット:B760 メモリスロット:4 無線:なし | ATX チップセット:B760 メモリスロット:4 無線:なし | ASRock B760 Pro RS/D4 | 16,830円 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER 16GB | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER 16GB | ZOTAC ZT-D40820D-10P | 170,414円 |
SSD | NVMe Gen4 1TB | NVMe Gen4 1TB | AGI AGI1T0G43AI818 | 9,535円 |
HDD | – | – | – | – |
電源ユニット | 850W 80PLUS GOLD | 850W 80PLUS GOLD プラグイン対応 | MSI MAG A850GL PCIE5 | 15,400円 |
PCケース | – | – | ZALMAN i3 NEO | 7,012円 |
PCケースファン | – | – | – | – |
その他 | 1年保証 | – | – | – |
合計金額 (税込み) | 385,980円 | 307,446円 | ||
差額 | – 78,534円 |
価格差としては約8万ほどで、どの構成よりも高い結果となりました。
ハイエンドPCの構成を比較すると、自作PCはBTOパソコンに比べて価格差が顕著になることが多いですね。
特に、高性能な部品を選ぶほど、その差は大きくなる傾向にあります。
約8万円あれば、CPUをCore i7にしたり、その他ミドルレンジと同様に、ストレージの容量を増やしたり、PCケースなどのデザインにこだわってみたり、プラグイン対応、80PLUS認証のグレード、Wi-Fi・Bluetooth機能、LEDライティングなど様々な機能にも手を出すことができそうですね。
ただ、GPUのグレードアップに関しては、1ランク上のRTX 4090の最安値でも30万円はするので、RTX 4080 SUPERの+13万円です。
そのため、そこまでのグラフィック性能が必要かどうかはよく検討する必要がありそうです。
価格差の比較まとめ
スタンダード、ミドルレンジ、ハイエンドの3つの構成の価格差を比較しましたが、どの構成でも自作PCが安いという結果になりました。
スタンダード、ミドルレンジ構成は約4万円、ハイエンド構成は約8万円ほど自作PCの方が安くなりました。
とは言え、自作PC側は仕様を満たす中で安いものを選んでいるので、それ以外の機能やデザイン性の部分で、全てに当てはまるわけではないですが、正直味気ないものもあります。
そのため、この価格差は、そういった機能やデザイン性といった自作PCの醍醐味とも言える”自分のこだわり”を出すための価格差と考えた方が良いかもしれません。
もちろん、できるだけ最安値にして、BTOパソコンと比べて安く済ませるというのもアリですが、せっかくの自作PCなら色々と自分好みにカスタマイズを楽しみましょう。
価格差としては自作PCの方が安くなりましたが、価格差だけを見てどちらにすべきかを決めるべきではないと考えています。
他にも、カスタマイズ性、デザイン性、保証、修理、処分、必要な時間など様々な観点で、自作PCとBTOパソコンとでは異なります。
価格ももちろん重要ですが、その他のメリット・デメリットも知った上で、自作PCにするのか、BTOパソコンにするのかを選択してもらえればと思います。
自作PCとBTOパソコンの価格変動について
パソコンは、頻繁に価格変動する商品なのですが、為替、世界情勢など様々な要因があります。
為替の影響について
パソコンのパーツのほとんどが、アメリカ、中国、台湾、韓国といった外国で開発・製造されています。
そのため、どうしても為替の影響を受け、時期によって数万円単位で高くなったり、安くなったりします。
通貨の価値が変わることで、PCパーツの輸入コストが変動し、それが直接的に価格に反映されるためです。
例えば、円安の時には輸入部品の価格が上がり、その結果としてPCパーツの価格も上昇する傾向があります。
逆に円高の場合は、輸入部品が安くなり、PCパーツの価格が下がる傾向があります。
ケンさん
自作PCの場合は、個別で購入するため、為替の影響を直接受けやすいですね。
一方で、BTOパソコンは、メーカーが一括で部品を仕入れるため、短期的な為替の変動による価格の変化は少ない傾向にあります。
しかし、長期的に見るとBTOパソコンの価格にも影響がでてくるため、こういった動向を注視して、パソコンやPCパーツの購入のタイミングを見極めることが重要です。
自然災害や社会情勢によるPCパーツの供給不足
PCパーツの価格は、天災や社会情勢によるPCパーツの供給不足も影響します。
地震や洪水などの自然災害は、半導体をはじめとするPCパーツの製造工場に直接的な打撃を与えることがあります。
また、パンデミックや特定の需要の増加などにより、供給量が十分でない場合にも価格が上がったりと変動します。
PCパーツは比較的すぐにこれらの影響を受けて価格が変動しますが、BTOパソコンのメーカーは、事前に大量にPCパーツなどを確保している場合が多いので、短期的には影響を受けにくい傾向にあります。
しかし、長期的な供給問題が続くとBTOパソコンの価格も上昇してきます。
自然災害や社会情勢について具体的な例をいくつかあげてみましょう。
- タイの洪水によるHDDの値上げ
- コロナによる需要の増加と工場や物流の停止
- 仮想通貨のマイニングによる需要の増加
タイの洪水によるHDDの値上げ
2011年にタイで発生した大規模な洪水では、PCパーツの価格に深刻な影響を与えました。
特に、HDDの主要な生産拠点であるタイの工場が被害を受け、生産が停止した結果、価格が上がりましたね。
この供給不足は数ヶ月にわたり続き、PCパーツ全体の価格にも影響を及ぼしていました。
コロナによる需要の増加と工場や物流の停止
2020年初頭に始まったコロナパンデミックにより、世界的な半導体不足を引き起こしたことでPCパーツの価格が上がりました。
また、PCパーツだけではなく、パンデミックによる工場の閉鎖や生産遅延が半導体の供給に影響を与え、自動車業界やPC業界など、半導体を必要とするさまざまな分野で供給不足が発生しました。
特に、リモートワークやオンライン授業によってパソコンやタブレットの需要が急増したり、工場閉鎖や物流の遅延により今まで通り供給できなくなってしまったりと様々な混乱が、PCパーツを含む半導体に関係する商品の値上がりを引き起こしました。
仮想通貨のマイニングによる需要の増加
仮想通貨のマイニングによるGPU供給量不足もPCパーツ市場に大きな影響を与えました。
マイニングとは、パソコン(特にGPUの計算処理能力)を使って仮想通貨の新しいコインを作り出し、その取引を確認する作業のことで、この作業の報酬として新しいコインが貰える仕組みです。
ケンさん
これにより、仮想通貨(特にビットコインやイーサリアム)の価格が急騰すると、多くの人々がマイニングを試みるようになりました。
2017年と2020年にビットコインの価格が急騰していますが、この時に、多くのGPUが買い占められることとなり、GPUの価格が上がっていきます。
この時は確か、ミドルレンジ、ハイエンドなGPUが、価格が上がる前と比べて1.5~2倍ほど高くなったと記憶しています。
多くのGPUがマイニング用に購入されるため、一般消費者向けの在庫が不足しました。
これにより、ゲーマーやクリエイターがGPUを入手しにくくなり、価格が急上昇しました。
このように様々な要因によって、PCパーツの価格が大きく変動していきます。
また、これ以外にも大なり小なり価格は毎日変動しているので、特に上記のような大きな影響を与えるようなタイミングでなければ、気にしすぎるのも良くありませんね。
まとめ:単純に価格だけでは比較できない!
自作PCとBTOパソコンの価格差をスタンダード、ミドルレンジ、ハイエンドの3つの構成で比較しました。
もう一度結論をまとめると次のようになります。
- スタンダード、ミドルレンジPCだと自作PCの方が約4万円安い
- ハイエンドPCだと自作PCの方が約8万円安い
- ただ自分好みにカスタマイズするとその差はあまりないかも…
- 為替や自然災害・社会情勢により価格が大きく変わる
- それ以外の時でも日々大なり小なり価格変動している
あくまで各パーツを仕様を満たした上で安いものを選択しているので、その価格差こそが機能やデザイン性などの面で、自分が好き勝手カスタマイズできる余力であるとも言えますね。
また、価格差ももちろん重要ですが、カスタマイズ性、デザイン性、保証、修理、処分、必要な時間など様々な観点で、自作PCとBTOパソコンとでは異なります。
そのため、それらのメリット・デメリットも知った上で、自作PCにするのか、BTOパソコンにするのかを選択してもらえればと思います。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール