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【自作PC】ケースファンサイズの違いについて

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PCケースファン

パーツを選ぶだけで見積もり・互換性チェック・電力計算ができる「自作PCツール」


ケースファンには様々なサイズや風量、回転速度などの仕様があり、冷却性能や静音性を向上させるためには、適切なケースファンを選ぶことが重要です。

その中でも、特にケースファンのサイズが重要で、もし誤ったものを選んでしまうと、そもそもPCケースに対応しておらず取り付けることができなかったり、静音性や冷却性能が低下したりするので、サイズ別にどういう点が違うのかしっかり把握しておきましょう。

 

この記事の重要なポイント
  • 120, 140mmのサイズが一般的(多くのPCケースに対応)
  • 約80%の方が120mmを選び、約15%の方が140mmを選択
  • 静音性・冷却性能を上げたいなら大きいサイズの方が良い
  • 静音性・冷却性能を気軽に上げたいなら140mmのサイズ
  • ケースの選択肢が減ってでも上げたいなら180, 200mmのサイズ

ケースファンはある程度サイズが決まっており、それぞれに特徴や用途が違います。

一般的な自作PCで使われるのは、120 / 140mmがほとんどですが、他のサイズも含め違いを詳しく解説していきます。

 

PCケースファンのサイズやエアフロー、向き、機能などの基本知識、性能面や互換性の観点から選び方も解説しています。

≫ 関連記事:自作PCのPCケースファンの選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】

 

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ケースファンのサイズについて

まずは、ケースファンについて基本的な部分を解説していきます。

 

基本的に120/140mmを見ればOK

ケースファンには、40~200mmまで様々なサイズがありますが、一般的な自作PCを組む際は、120, 140mmがほとんどです。

ケースファンはPCケースに取り付けますが、このケースファンのサイズがケースに対応しているものでなければなりません。

そして、一般的なケースに対応しているサイズが120mm、または、140mmなので、必然的にケースファンのサイズもこの2つを選ぶことが多いです。

 

一部のケースでは、180, 200mmとより大型なものに対応していますが、このサイズに合わせてケースを選ぼうとするとケースの選択肢が極端に絞られるので、120, 140mmから選ぶのが現実的です。

 

120mmと140mmのファンは、冷却性能や静音性のバランスが良いので大体の方がこのサイズを選びますね。

この2つのサイズの違いとしては、140mmのファンは120mmのファンに比べて大きいため、同じ回転数でより多くの空気を動かすことができ、静音性も高い傾向があります。

 

ケースファンのサイズ別のシェア



PCケースファンの一般的なファンサイズは120mmで人気も圧倒的ですね。

静音性の観点から140mmも人気があると思っていたのですが、意外にも低い結果となっています。

 

140mmケースファンの製品数は、120mmと比べて1/2~1/3ぐらいなのに対して選択率はその割合よりも少ないので、単純に人気がないようですね。

 

≫ 関連記事:PCケースファンの人気おすすめランキングや仕様別の選択率【統計データ】

※このデータは、パーツを選ぶだけで「見積もり」「互換性チェック」「電力計算」ができる自作PCツールで、ユーザーが選んだパーツを元に集計しています。

 

静音性重視は大きいサイズ

静音性を重視する場合、大きいサイズのケースファンを選ぶことが重要です。

ファンの騒音は、回転数の高さが原因なので、この回転数をどれだけ低くするかで静音性が決まります。

 

ケースファンのサイズが大きいほど、同じ風量を送るために必要な回転数が少なくなります。

これにより、ファンの回転音が低く抑えられ、静音性が向上します。

 

大きいサイズのファンは、より多くの空気を効率的に移動させることができるため、冷却性能も向上します。

一方で、小さいサイズのファンは、同じ風量を確保しようとすると高速で回転する必要があるため、音が大きくなりがちです。

 

私は、パソログの方でメーカーからPCを借りて性能や静音性などを計測してレビューしています。

その中で、色々なサイズのファンの音を聞いてきましたが、体感としてもケースファンのサイズが大きい方が静音性は高いですね。

 

例えば、純正品のCPUクーラーだとファンが92mmと小さいのですが、少し負荷が高くなるだけで回転数が上がり、音もうるさくなります。

CPUクーラーとケースファンでは用途が違うので正確には比較できませんが、ファンのサイズによって騒音が全然違うのは確かです。

 

静音性の高い自作PCを組みたい方向けにパーツの選び方も解説しているので参考にしてください。

≫ 関連記事:静音性特化の自作PCを組むためのPCパーツの選び方7選【原因と対策も解説】

 

冷却性重視も大きいサイズ

冷却性を重視する場合でも、大きいサイズのケースファンが有利です。

 

ケースファンのサイズが大きいほど、同じ風量を送るために必要な回転数が少なくなると説明しましたが、これは裏を返せば、回転数を上げれば、より風量を増やすことができることを意味します。

製品ごとに最大の回転数が違うので一概には言えませんが、基本的にはサイズが大きい方が冷却性能が高くなる傾向にあります。

 

 

ケースファンのサイズ一覧

ケースファンのサイズには、40~200mmまで様々なサイズがあります。

一般的なサイズである120, 140mmを中心に、他にはどんなサイズがあって、どういう場面で使われるのかについても解説していきます。

 

【一般サイズ】120/140mm

ケースファンサイズ_120mm

120mm

ケースファンサイズ_140mm

140mm

120, 140mmは、PCケースファンの中で最も一般的に使用されるサイズです。

PCケースもこの2つのサイズに対応しているものがほとんどで、120mmのサイズでも、140mmのサイズでもどちらでも取り付けることができる仕様になっていることが多いですね。

ケース(パソコン本体)のサイズ感と冷却性能のバランスが取れたサイズとなっています。

 



改めてグラフを見てみると、実に80%ぐらいの方が120mmを選んでおり、圧倒的な人気があります。

また、大差ではあるものの次の140mmがきていて大体15%ぐらいとなっています。

 

つまり、一般的なサイズとしては120, 140mmの2つですが、その中でもより一般的なものが120mmです。

 

ただ先述した通り、静音性や冷却性能を重視するのであれば、140mmがおすすめですね。

20mmの違いなので劇的に変わるわけではないですが、PCケースも140mmに対応していることがほとんどです。

 

そのため、PCケースの選択肢が少なくなってしまうといった制約をそれほど受けることなく140mmを選択することができるので、割と気軽に静音性や冷却性能の向上を見込めます。

ケンさん

個人的にはもっと増えても良いと思ってるんやけど、実際は15%ぐらいやねんな…

 

【大型サイズ】180/200mm

ケースファンサイズ_180mm

180mm

ケースファンサイズ_200mm

200mm

180, 200mmの大型サイズのファンは、一般的な120mmや140mmのファンに比べて風量が多く、静音性にも優れています。

低速回転でも十分な風量を確保できるため、騒音を抑えつつ効率的に冷却することが可能です。

 

大型サイズは、一般的なサイズの約1.5倍なので、かなり大きいことが分かると思います。

これらのサイズを取り付けるためには、ケース自体がそれに対応している必要がありますが、その大きさゆえに対応するケースが限られてきます。

 

ミドルタワーケースであれば横幅が200mm前後なので、200mmのファンを付けようと思うとミドルタワーケースの中でも大きめのものか、フルタワーケースが必要です。

 

実際に、大型サイズに対応しているPCケースの製品数は、一般的なファンのケースの1割もありません。

このように、一般的なファンサイズとは対応状況が全然違います。

 

ケースのデザインをどれにしようか悩むのも自作PCの醍醐味ではありますが、大型サイズのファンを搭載しようと思うとそれだけで選択肢がなり絞られてきます。

そのため、お気に入りのデザインのケースがないかもしれませんが、それを犠牲にしてでも静音性や冷却性能を重視したい方向けのサイズとなります。

 

【小型サイズ】40/60/80/92mm

ケースファンサイズ_40mm

40mm

 

ケースファンサイズ_92mm

92mm

40, 60, 80, 92mmの小型サイズのケースファンは、主に小型のPCケースやサーバー向けのサイズとなります。

これらのサイズは、特にスペースが限られている環境で冷却性能を確保するために適しています。

 

CPUに付属している純正のCPUクーラーであれば、92mmのファンサイズなこともありますが、一般的な自作PCではまず搭載するサイズではありません。

また、小型サイズのファンは、大型のファンに比べて回転数が高くなる傾向にあるため、その分騒音が大きくなります。

 

サーバー用途であれば、基本的にはサーバールームに置くため作業者と別の部屋になるのが一般的です。

そのため、回転数が上がって騒音が大きくなっても特に問題はありません。

 

しかし、コンシューマー向けであれば、足元などにパソコンを置くことになるので、騒音をダイレクトに聞きながら作業することになります。

つまり、小型サイズのファンは、サーバーに適したサイズ・環境向けであって、一般的なコンシューマー向けの自作PCで使うものではありません。

 

 

まとめ:140mmが汎用性が高く一番おすすめ!

PCケースファンでよく使われるサイズやサイズ別のシェア、サイズが変わると何が変わるのかなどを解説しました。

 

改めて重要なポイントをまとめておきます。

この記事の重要なポイント
  • 120, 140mmのサイズが一般的(多くのPCケースに対応)
  • 約80%の方が120mmを選び、約15%の方が140mmを選択
  • 静音性・冷却性能を上げたいなら大きいサイズの方が良い
  • 静音性・冷却性能を気軽に上げたいなら140mmのサイズ
  • ケースの選択肢が減ってでも上げたいなら180, 200mmのサイズ

基本的には、ほとんどのPCケースに対応している120, 140mmの中から選べば何の問題もありません。

もちろん、そのケースに対応しているかは選ぶ際に仕様を確認して頂きたいのですが、対応していないことはほとんどありません。

 

その中で、あまりケースの選択肢を絞られることなく、静音性や冷却性能を上げたいのであれば、140mmのケースファンがおすすめです。

また、ケースの選択肢を絞られていもいいから、これらを重視するというのであれば、180, 200mmの大型サイズがおすすめですね。

 

とは言え、パーツ構成にもよりますが、適切なファンの数(最低でも2,3個)で、エアフローを確保していれば、120mmのサイズでも不愉快なほどうるさくはならないので、120mmでも全然間違いではありませんので、その点は安心してください。

これらを踏まえた上で、ケースファンのデザイン性や予算なども含めて検討していきましょう。

 

PCケースファンのサイズやエアフロー、向き、機能などの基本知識、性能面や互換性の観点から選び方も解説しています。

≫ 関連記事:自作PCのPCケースファンの選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】

 


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