自作PCで、他の人はどんなSSDを選んでいるのか、重要視している仕様は何なのかなど気になったことがあると思います。
そこで、私が開発・運営している『自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール』で選ばれたパーツを元に様々な観点で集計してみました。
SSDの人気ランキングや価格帯、メーカ―やその他の仕様や機能別の選ばれる割合などをグラフでまとめているので、SSDに関して全体像を把握するのには参考になると思います。
SSD以外にも、他のPCパーツや自作PC全体の分析もしているので参考にしてみてください。
・データは自作PCツールの情報を元にしています。
・データ期間:2024/5/9~08/09まで(約3か月間)
・データ件数:約5,000件
・グラフの縦軸はユーザーに選ばれた割合(選択率)
・グラフの見やすさの関係で、ボリュームゾーンを中心に表示しているので合計100%にならない場合があります。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール
目次
SSDの基本的なデータ
まずは、人気ランキングやメーカー、価格帯など一番気になるところを紹介していきます。
SSDの人気ランキング
1 | キオクシア EXCERIA PLUS G3 SSD-CK1.0N4PLG3J | |
4% | ||
2 | WESTERN DIGITAL WD Blue SN580 NVMe WDS100T3B0E | |
3.8% | ||
3 | PNY CS2140 M280CS2140-1TB-CL | |
3.7% | ||
4 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E | |
2.9% | ||
5 | crucial P3 Plus CT1000P3PSSD8JP | |
2.8% | ||
6 | Apacer AS2280Q4L AP1TBAS2280Q4L-1 | |
2.4% | ||
7 | crucial T500 CT1000T500SSD8JP | |
2.3% | ||
8 | crucial P3 Plus CT2000P3PSSD8JP | |
2.1% | ||
9 | キオクシア EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N | |
2% | ||
10 | キオクシア EXCERIA PRO SSD-CK1.0N4P/N | |
1.9% | ||
11 | crucial T500 CT2000T500SSD8JP | |
1.8% | ||
12 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2X0E | |
1.7% | ||
13 | Apacer AS2280P4X AP1TBAS2280P4X-1 | |
1.6% | ||
14 | 旭東エレクトロニクス SUNEAST SE900NVG55-02TB | |
1.5% | ||
15 | プリンストン EPHD-ISM2-1T | |
1.3% | ||
16 | プリンストン PHD-ISM2G4-1T | |
1.3% | ||
17 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2XHE | |
1.3% | ||
18 | crucial T705 CT1000T705SSD3-JP | |
1.3% | ||
19 | crucial P3 CT1000P3SSD8JP | |
1.2% | ||
20 | Hanye HE80-2TGHS | |
1.2% | ||
21 | MSI SPATIUM M461 PCIe 4.0 NVMe M.2 2TB | |
1.2% | ||
22 | Corsair MP600 PRO NH CSSD-F8000GBMP600PNH | |
1.1% | ||
23 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN770 NVMe WDS200T3X0E | |
1.1% | ||
24 | キオクシア EXCERIA PLUS G3 SSD-CK2.0N4PLG3J | |
1.1% | ||
25 | Apacer AS2280P4X AP2TBAS2280P4X-1 | |
1% | ||
26 | Hanye E30-2TBTN1 | |
1% | ||
27 | crucial T500 CT1000T500SSD5JP | |
1% | ||
28 | crucial T500 CT2000T500SSD5JP | |
1% | ||
29 | Acer Predator GM7 4TB | |
0.9% | ||
30 | Apacer AS2280Q4L AP2TBAS2280Q4L-1 | |
0.9% | ||
31 | サムスン 990 PRO MZ-V9P2T0B-IT/EC | |
0.9% | ||
32 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850X NVMe SSD WDS100T2X0E | |
0.9% | ||
33 | ADATA LEGEND 800 ALEG-800-1000GCS | |
0.8% | ||
34 | AGI AGI1T0G43AI818 | |
0.8% | ||
35 | SK hynix Platinum P41 SHPP41-1000GM-2 | |
0.8% | ||
36 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850P NVMe SSD for PS5 Consoles WDBBYV0020BNC-WRSN | |
0.7% | ||
37 | crucial T705 CT2000T705SSD3-JP | |
0.7% | ||
38 | Solidigm P41 Plus SSDPFKNU010TZX1 | |
0.7% | ||
39 | MSI SPATIUM M480 PRO PCIe 4.0 NVMe M.2 1TB | |
0.7% | ||
40 | キオクシア EXCERIA PRO SSD-CK1.0N4P/J | |
0.7% | ||
41 | キングストン NV2 PCIe 4.0 NVMe SSD SNV2S/1000G | |
0.6% | ||
42 | SK hynix Platinum P41 SHPP41-2000GM-2 | |
0.6% | ||
43 | Corsair MP700 PRO CSSD-F1000GBMP700PNH | |
0.6% | ||
44 | crucial P3 Plus CT500P3PSSD8JP | |
0.6% | ||
45 | WESTERN DIGITAL WD Blue SN580 NVMe WDS200T3B0E | |
0.6% | ||
46 | WESTERN DIGITAL WD Green SN350 NVMe WDS100T3G0C | |
0.6% | ||
47 | Corsair MP600 PRO LPX CSSD-F1000GBMP600PLPW | |
0.6% | ||
48 | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850P NVMe SSD for PS5 Consoles WDBBYV0010BNC-WRSN | |
0.6% | ||
49 | キオクシア EXCERIA PRO SSD-CK2.0N4P/N | |
0.6% | ||
50 | キオクシア EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/J | |
0.6% |
ざっと見た感じ、キオクシア、Western Digital、crucialの3つのメーカーがバランスよく上位を占めている印象を受けますね。
製品数が多いためか、1,2製品に一極集中と言うよりも色々な製品がバランスよく選ばれていますね。
HDDの場合は、WD Blueに一極集中と言う感じだったので、予想外で驚きました。
≫ 関連記事:HDDの人気おすすめランキングや仕様別の選択率【統計データ】
SSDのメーカー
やはり人気ランキングでも上位に入っていたcrucial、Western Digital、キオクシアの3つのメーカーが強いですね。
その後、少し遅れて7,8メーカーが並んでいる状況です。
私がSSDを買う際は、M.2 SSDはcrucial、SATA SSDはcrucial、ADATAが多いですね。
SSDの規格
SSDには、M.2 SSD(Type2280)と2.5インチのSATA SSDの2つがあります。
最近では容量当たりの価格も大体同じぐらいになっているので、データ転送速度や配線が不要なメリットを考えれば、M.2 SSDが中心になるのは自然な流れかと思います。
規格の違いについてはこちらを参考にしてください。
≫ 関連記事:自作PCのストレージ(SSD/HDD)の選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】
SSDの容量
SSDの容量は、1,2TBがボリュームゾーンで、最も多いのが1TBとなっています。
最近では、ストレージとしては標準的な1万円程度の価格帯で、1TBのSSDを購入できます。
また、1TB未満の256, 512GBであったり、逆に4TB以上だと価格に対する容量が低くなってくるのでコストパフォーマンスが低くなってきます。
これらの点を考えると1TB、もう少し容量が欲しい方は2TBという選択は自然な流れだと思います。
SSDの価格帯
1~2万円の範囲では、1, 2TBぐらいの容量が相場です。
ストレージとしては多くのユーザーが手に出しやすい価格、かつ、様々な用途で十分な容量なものを選ぶことができる価格帯です。
次に、1万円未満、2~3万円の価格帯を選ぶ方が多いようですね。
容量が低くてもいいから安くすませたい、もう少し大容量なものが欲しいという方はこのくらいになると思います。
SSDの仕様・機能別のデータ
次に仕様や機能別に集計してみました。
ただ、SSDの選び方として容量や価格帯、メーカーが主な基準になってくるので、その仕様や機能が欲しくてパーツを選んだというよりも、容量などで選んだ結果たまたまその仕様や機能だった可能性が高いです。
つまり、その仕様や機能が欲しくてそのパーツを選んだのか、それとも、主な基準で選んだらたまたまその仕様だったのかは区別がつきにくいので、その点に注意して確認してください。
SSDのインターフェース
インターフェース規格は、PCI Express 4.0が圧倒的に多いです。
データ転送速度としては、PCI Express 5.0の方が早いですが、まだ対応しているマザーボードも少なく、容量当たりの価格も高いので、まだそれほど選択肢には入らないかなと思います。
それでもなお、データ転送速度を重要視しているユーザーには一定数人気があるという感じです。
SSDの読み書き速度(シーケンシャル)
シーケンシャルの読み書き速度は、7,500MB/s未満がボリュームゾーンですね。
これは、PCI Express 4.0(Gen4)の理論値なので、比較的手の出しやすい中で一番いい速度のものが選ばれているようです。
とは言え、5,000MB/s未満もあるので、まだまだPCI Express 3.0(Gen3)やSATA SSDも使われていることが分かりますね。
インターフェース別のデータ転送速度の理論値については、SSDの選び方を参考にしてください。
SSDの読み書き速度(ランダム)
ランダムの読み書き速度は、シーケンシャルと比べて比較的バラバラで、大体600~1,200K IOPSあたりがボリュームゾーンですね。
SSDのMTBF
MTBF(Mean Time Between Failures)は平均故障間隔を意味し、SSDが故障するまでの平均時間を示します。
仕様的には150~200万時間となっているSSDがボリュームゾーンになっています。
200万時間と言うと24時間稼働で約228年あるわけですが、私が今まで使ってきた感覚だと使用時間にもよりますが、3~10年ぐらいが良いところです。
そのため、仕様上は何百万時間と書かれていますが、実際はそんなことないので、SSDを選ぶ際はあまり気にする必要はないと思っています。
SSDのTBW
TBW(Terabytes Written)は書き込み可能総容量を意味し、SSDの寿命を迎えるまでに書き込むことができる総データ量を示します。
1,500TB未満のものがボリュームゾーンとなっており、容量やコスパ、一般的な用途で探していくとこの辺りに入ってくるかと思います。
また、寿命や耐久性を意識するユーザーは、それ以上のものを選んでいる感じですね。
SSDのDWPD
DWPD(Drive Writes Per Day)は「1日あたりのドライブ書き込み回数」を意味し、SSDが保証されている期間内に、1日に何回全容量分のデータを書き込めるかを示します。
例えば、1DWPDの場合は、SSDの全容量分のデータを1日1回書き込めることを意味します。
ボリュームゾーンは0.2~0.4ぐらいですが、これは1日に容量の2~4割を書き込んでも大丈夫と言うことになります。
一般的な用途であれば意識することがないですが、非常に高頻度で読み書きをするような用途であれば意識する必要性があるかもしれません。
まとめ:SSDの統計データについて
SSDの人気ランキングや価格帯、メーカ―やその他の仕様や機能別の選ばれる割合などをグラフでまとめました。
SSDのメーカーは、crucial、Western Degital、キオクシアを中心に、その他10社と色々なメーカーが販売しています。
M.2 SSDが主流で、容量は1, 2TB、価格帯は1~2万円程度のものが良く選ばれています。
一般的な用途であれば、この条件で十分いいものが見つかると思います。
SSD以外にも、他のPCパーツや自作PC全体の分析もしているので参考にしてみてください。
また、PCパーツを選ぶだけで「見積もり」「互換性チェック」「電力計算」ができる『自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール』も運営しているので、自作PCを検討する際はぜひ活用してみてください。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール