自作PCで、他の人はどんなマザーボードを選んでいるのか、重要視している仕様は何なのかなど気になったことがあると思います。
そこで、私が開発・運営している『自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール』で選ばれたパーツを元に様々な観点で集計してみました。
マザーボードの人気ランキングや価格帯、メーカ―やその他の仕様や機能別の選ばれる割合などをグラフでまとめているので、マザーボードに関して全体像を把握するのには参考になると思います。
マザーボード以外にも、他のPCパーツや自作PC全体の分析もしているので参考にしてみてください。
・データは自作PCツールの情報を元にしています。
・データ期間:2024/5/9~08/09まで(約3か月間)
・データ件数:約5,000件
・グラフの縦軸はユーザーに選ばれた割合(選択率)
・グラフの見やすさの関係で、ボリュームゾーンを中心に表示しているので合計100%にならない場合があります。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール
マザーボードの基本的なデータ
まずは、人気ランキングやメーカー、価格帯など一番気になるところを紹介していきます。
マザーボードの人気ランキング
1 | MSI B760M GAMING PLUS WIFI | |
2.7% | ||
2 | MSI B650M GAMING PLUS WIFI | |
2.6% | ||
3 | ASRock B650 Steel Legend WiFi | |
2.4% | ||
4 | MSI B650M PROJECT ZERO | |
2.1% | ||
5 | MSI B650 GAMING PLUS WIFI | |
2.1% | ||
6 | ASUS PRIME B550M-A WIFI II | |
2.1% | ||
7 | MSI MAG B650 TOMAHAWK WIFI | |
1.9% | ||
8 | MSI A520M-A PRO | |
1.9% | ||
9 | MSI PRO B760M-A WIFI DDR4 | |
1.7% | ||
10 | ASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFI | |
1.7% | ||
11 | MSI Z790 GAMING PLUS WIFI | |
1.6% | ||
12 | MSI X670E GAMING PLUS WIFI | |
1.5% | ||
13 | ASRock B550M Pro4 | |
1.5% | ||
14 | MSI B550M PRO-VDH | |
1.5% | ||
15 | MSI PRO B650M-A WIFI | |
1.4% | ||
16 | MSI B550M PRO-VDH WIFI | |
1.4% | ||
17 | ASUS PRIME A620M-E-CSM | |
1.3% | ||
18 | ASRock B650 Pro RS | |
1.3% | ||
19 | MSI B760 GAMING PLUS WIFI | |
1.3% | ||
20 | ASUS ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI II | |
1.2% | ||
21 | ASRock B650M Pro RS | |
1.2% | ||
22 | ASUS PRIME B650M-A II-CSM | |
1.1% | ||
23 | ASUS PRIME A520M-E | |
1.1% | ||
24 | GIGABYTE B760M DS3H [Rev.1.0] | |
1.1% | ||
25 | ASUS PRIME B760-PLUS | |
1.1% | ||
26 | MSI MPG B550 GAMING PLUS | |
1% | ||
27 | ASRock X670E Steel Legend | |
1% | ||
28 | ASUS TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4 | |
1% | ||
29 | ASUS PRIME B760M-A D4 | |
1% | ||
30 | ASRock B760M Pro RS/D4 | |
1% | ||
31 | ASRock B650 LiveMixer | |
0.9% | ||
32 | GIGABYTE B650E AORUS ELITE X AX ICE | |
0.9% | ||
33 | ASRock B550M Phantom Gaming 4 | |
0.9% | ||
34 | ASUS TUF GAMING B550-PLUS | |
0.9% | ||
35 | MSI B760M PROJECT ZERO | |
0.8% | ||
36 | ASUS PRIME Z790-P-CSM | |
0.8% | ||
37 | ASRock A620M Pro RS WiFi | |
0.8% | ||
38 | ASRock A520M-HDV | |
0.8% | ||
39 | ASUS TUF GAMING Z790-PRO WIFI | |
0.8% | ||
40 | ASUS TUF GAMING B760M-PLUS D4 | |
0.8% | ||
41 | ASUS ROG STRIX X670E-A GAMING WIFI | |
0.8% | ||
42 | ASUS ProArt X670E-CREATOR WIFI | |
0.8% | ||
43 | ASRock B550 Steel Legend | |
0.7% | ||
44 | MSI MPG Z790 CARBON WIFI II | |
0.7% | ||
45 | MSI MAG B550 TOMAHAWK | |
0.7% | ||
46 | ASRock B760 Pro RS/D4 | |
0.7% | ||
47 | ASUS ROG STRIX X670E-F GAMING WIFI | |
0.7% | ||
48 | MSI PRO Z790-P WIFI | |
0.6% | ||
49 | MSI MAG X670E TOMAHAWK WIFI | |
0.6% | ||
50 | ASUS PRIME B650-PLUS-CSM | |
0.6% |
マザーボードのメーカー
自作PCの主要なマザーボードメーカーは、MSI、ASUS、ASRock、GIGABYTEの4つです。
その中で、主に3メーカーがシェアを取っており、GIGABYTEが少しと言った感じですね。
NZXT、BIOSTARはそれほどマザーボードを出しているわけではなく、SUPERMICROはサーバー向けなので低くなっています。
マザーボードの価格帯
価格帯としては、1~4万円ぐらいがボリュームゾーンとなっています。
1~2万円のマザーボードは、エントリーレベルからミドルレンジが多く、一般的な自作PCに十分な機能があり、コスパを求めているユーザーに人気があります。
特に、マザーボードより自作PCの基本的な性能である処理能力やメモリ・ストレージ容量などに予算を回したい方は、この価格帯を選ぶことが多いと思います。
2~3万円は、ミドルレンジからハイエンドに近いマザーボードで、より高い品質、拡張性、機能があり、パフォーマンスや安定性を重視したいユーザーに人気があります。
3万円以上は、ハイエンドな製品が多く、非常に多機能・高性能で、性能を重視したいユーザーに人気ですね。
マザーボード規格
マザーボードの規格は、ATXとMicroATXで95%以上を占めています。
一般的な構成の自作PCであれば十分対応できる性能と拡張性があり、PCケースにもほとんど対応しているので、まず最初に選択肢に入る規格です。
Mini-ITXは拡張性が低く、搭載できるパーツ数も限定されるもののコンパクトな自作PCを作ることができるので、そういう方向けに少なからず人気があるようですね。
Mini-ITXやExtended ATXは、自作PCの構成やコンセプトによっては選択肢に入ってくる規格ですが、全体でみると選んでいる方はめちゃくちゃ少ないですね。
≫ 関連記事:【自作PC】マザーボード規格について【ATX/MicroATX/Mini-ITX】
マザーボードの仕様・機能別のデータ
次に仕様や機能別に集計してみました。
ただ、マザーボードの選び方として性能や拡張性、価格帯、メーカーが主な基準になってくるので、その仕様や機能が欲しくてパーツを選んだというよりも、性能などで選んだ結果たまたまその仕様や機能だった可能性が高いです。
つまり、その仕様や機能が欲しくてそのパーツを選んだのか、それとも、主な基準で選んだらたまたまその仕様だったのかは区別がつきにくいので、その点に注意して確認してください。
マザーボードのチップセットメーカー
CPUのシェアがAMDが6割ほど、Intelが4割ほどだったので、それに沿った結果ですね。
例えば、AMDのCPUであれば、AMDのチップセットを搭載したマザーボードを選ぶのは必須なので、むしろ、ここが沿っていなかったら心配になります。
マザーボードのチップセット
チップセットは、全体的にBシリーズが多く占めており、Intel, AMD共にメインストリーム向けで、コストパフォーマンスが高く人気があります。
マザーボードのチップセット(Intel)
最新の700番台シリーズがほとんどを占めており、その中でも、ZシリーズのハイエンドかBシリーズのコスパの高いチップセットが人気ですね。
マザーボードのチップセット(AMD)
AMDに関しても、BシリーズとXシリーズで2つが大きく占めていますね。
その後に、エントリーレベルであるAシリーズも選ばれている感じです。
マザーボードのCPUソケット
最新世代CPU、AMDの少し前のCPUを選ぶユーザーが多いので、マザーボードのCPUソケットもそれに沿った割合となっています。
マザーボードのメモリ規格
メモリ規格はDDR5が主流なようです。
登場した当初はDDR4の1.5~2倍ぐらい高かった気がするのですが、最近ではDDR5の価格も落ち着いており、いつの間にか買いやすい価格にまでなっていますね。
マザーボードのメモリスロット数
ATXはほぼすべてのマザーボードで4スロットですし、MicroATXも全体の6割ぐらいが4スロットなので、必然的に4スロットが多くなります。
マザーボードのM.2スロット数
M.2スロット数は、2,3個で70%を占めていますね。
大体どのマザーボードを選んでも、2,3個付いていると思うので、この割合は自然な流れだと思います。
マザーボードのSATAコネクタ数
SATAコネクタ数は、4,6個で95%ほどを占めています。
ひと昔のマザーボードであれば6個が多かったと思うのですが、M.2 SSDが主流になってからは、SATA接続もそれほど需要がなくコネクタ数も減ってきたのだと思います。
マザーボードの一体型バックパネルの有無
一体型バックパネルが6割弱で過半数を占めていますね。
個人的には分離型の方が多いと思っていたので意外でした。
分離型だと、PCケースのリアに金属のプレートをはめる必要があるのですが、その時に手をケガするというのがあるあるなので、普通に一体型バックパネルが良いと思います。
マザーボードのWi-Fi・Bluetoothの有無
基本的にデスクトップパソコンは有線接続になりますが、マザーボードの機能として、Wi-FiやBluetoothに対応したものがあります。
使用用途に応じて有線が必須と言う方もいると思いますが、多くの場合、Wi-Fiでも十分ですし、Bluetoothがあることで無線のマウス・キーボードを使えるのでデスク上がスッキリします。
また、有線の初期設置の手間も省けるのでおすすめですね。
他にも拡張カードなどを使って、Wi-Fi・Bluetoothを追加する方法も解説しています。
≫ 関連記事:自作PCにWi-Fi・Bluetoothを追加するPCパーツ
マザーボードの映像出力端子
マザーボードの映像出力は、次の3パターンが多いですね。
- DisplayPort ×1、HDMI ×1
- DisplayPort ×1
- HDMI ×1
グラフィックボードを搭載する場合は、そちらを使うと思うのであまり気にする必要はないと思います。
しかし、グラフィックボードなしの構成で、デュアルディスプレイとかにしたい場合はポート数に注意する必要がありますね。
まとめ:マザーボードの統計データについて
マザーボードの人気ランキングや価格帯、メーカ―やその他の仕様や機能別の選ばれる割合などをグラフでまとめました。
主要なメーカーとしては、MSI、ASUS、ASrockと少しだけGIGABYTEと言う感じで、価格帯は1~4万ぐらいが大半を占めています。
また、ATX、MicroATXが大体半分ずつなので、大体どこが選択肢になってくるのか大まかに掴めたのではないのかなと思います。
マザーボード以外にも、他のPCパーツや自作PC全体の分析もしているので参考にしてみてください。
また、PCパーツを選ぶだけで「見積もり」「互換性チェック」「電力計算」ができる『自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール』も運営しているので、自作PCを検討する際はぜひ活用してみてください。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール