見積もり&構成チェックツール

自作PCの光学ドライブの選び方【性能面 / 機能面 / 互換性】

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

光学ドライブ

光学ドライブは、CD、DVD、Blu-rayなどのディスク形式のメディアを読み書きするためのPCパーツです。

 

このPCパーツを選ぶ際には、使用目的や対応するディスクの種類、読み取り・書き込み速度、接続方法、PCケースに対応しているかなどを考慮する必要があります。

そこで、自作PCの構成を考える上で必要な光学ドライブの知識や機能、性能面や互換性の観点から選び方などを解説していきます。

 

とは言え、光学ドライブは必須のパーツではなく任意のパーツのため搭載しなくても構いません。

また、最近はOSもUSBからインストールできますし、動画もネットから見ることが多くCDやDVDを使う機会も少ないので、光学ドライブを搭載する方も少なくなっています。

それに伴って、光学ドライブの搭載に必要な5.25インチベイを設けたPCケースも少なくなっていますね。

 

この記事の重要なポイント
  • 光学ドライブはCD / DVD / Blu-rayを読み書きするためのもの
  • 光学ドライブやディスクには「読み込みのみ」「書き込み可能」「書き換え可能」の3つがある
  • 5.25インチベイに対応したPCケースが必要
  • ただし、約全体の16%なのでそれだけで選択肢が激減
  • マザーボードと電源ユニットのSATAケーブル数を要確認
  • ぶっちゃけ、外付けの光学ドライブがおすすめ!!!

 

 

PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。

≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール


光学ドライブの役割とは?

光学ドライブは、主にCD、DVD、Blu-rayなどの光ディスクを読み取ったり、書き込んだりすることができるパーツです。

これにより、データの保存や再生、ソフトウェアのインストールなどが可能になります。

 

光学ドライブには、使用目的や対応するディスクの種類、読み取り・書き込み速度、読み込みのみしかできないものなど色々な機能があります。

例えば、音楽CDを頻繁に再生する場合は、読み取り速度が速いドライブが便利です。

一方、データのバックアップを取るために使う場合は、書き込み速度や対応するディスクの種類が重要になります。

 

また、最近ではUSB接続の外付けの光学ドライブも普及しており、ノートパソコンやタブレットなど光学ドライブが内蔵されていないデバイスでも利用できるようになっています。

 

 

自作PCの光学ドライブの選び方【性能面】

ここではメモリの性能面・機能面に注目して選び方を解説していきます。

それでは、これらのポイントについて詳しく解説していきましょう。

 

対応メディア形式

光学ドライブが扱えるメディア形式には、主にCD, DVD, Blu-rayの3があります。

ディスクタイプ容量用途技術読み取り速度特徴
CD
(Compact Disc)
約700MB・音楽CD
・データ保存
・ソフトウェアの配布
赤色レーザー
(波長780nm)
最大
52倍速
・音楽保存に特化
・最も古い光学ディスク
・小容量データの保存に適している
DVD
(Digital Versatile Disc)
単層で4.7GB
両面二層で
最大17GB
・映画の配布
・データ保存
・ゲーム
・ソフトウェアの配布
赤色レーザー
(波長650nm)
最大
24倍速
・CDより容量が多い
・映像や大容量データに適している
・広く普及している
Blu-ray Disc単層で25GB
二層で50GB、
100GB以上も可能
・HD・4K映像の配布
・データバックアップ
・ゲーム
青紫色レーザー
(波長405nm)
最大
16倍速
・大容量で高画質対応
・HD/4K映像の主流
・最新の光学ディスク技術

光学ドライブは、複数のディスクタイプに対応しているのが一般的で、CDとDVDに対応した光学ドライブが多いです。

また、Blu-rayに対応したものでは、CDやDVDも対応していることが多いです。

昔は、Blu-rayの読み書きのみの光学ドライブのみが主流で、CD/DVDとは完全に分かれていたのですが、最近では全て一緒になっているみたいですね。

 

CDドライブ

CDは、最も古い光学ディスクフォーマットで、主に音楽の保存や小容量のデータ保存に使用されてきました。

容量は約700MBで、赤色レーザー(波長780nm)を用いてデータを記録します。

読み取り速度は最大52倍速で、耐久性が高く音質も良いため、音楽CDとして普及しました。

現在でも音楽の保存や一部のデータ保存に利用されています。

 

DVDドライブ

DVDは、CDと同じサイズながらも大幅に容量が増加し、単層で4.7GB、両面二層で最大17GBのデータを保存できます。

赤色レーザー(波長650nm)を使用してデータを記録し、読み取り速度は最大24倍速(映画再生時は1倍速)です。

DVDは映画の配布やデータ保存、ゲーム、ソフトウェアの配布など、映像や大容量のデータ保存に適しています。

特に映画やソフトウェアの配布で広く利用され、CDに比べて多くの用途で普及しました。

 

Blu-rayドライブ

Blu-ray Discは、DVDの後継として登場し、HDや4K映像などの高画質な映像や大容量データの保存に対応しています。

容量は単層で25GB、二層で50GB、最新の規格では100GB以上も可能です。

青紫色レーザー(波長405nm)を使用することでデータの記録密度が非常に高く、映像データの長時間保存が可能です。

読み取り速度は最大16倍速で、Blu-rayは現在の高精細な映像メディアの主流となっており、映像の質を求める用途に最適です。

 

読み込み・書き込みの対応

光学ドライブやディスクには、読み込み専用、書き込み専用、そして読み書き両方に対応したタイプが存在します。

それぞれの機能に応じて、使い方や用途が異なるため、目的に合った選び方が重要です。

ディスクの種類読み込みのみ書き込み可能書き換え可能
CDCD-ROMCD-RCD-RW
DVDDVD-ROMDVD-RDVD-RW
Blu-rayBD-ROMBD-RBD-RE

どれに対応しているのか製品の仕様をよく確認しておきましょう。

ここを間違えてしまうとデータの書き込みをしたかったのに読み込みしかできないことになってしまいます。

 

読み込み専用ドライブ

読み込み専用ドライブは、ディスクに保存されたデータを読み取ることのみが可能なドライブです。

このタイプは、主に映画や音楽CD、ソフトウェアのインストールなど、既存のデータを再生したり読み込んだりする場合に使用されます。

例えば、DVD-ROMやBlu-rayリーダーは読み込み専用のドライブです。

これらはデータを書き込むことができないため、データの作成や保存には使用できません。

 

書き込み専用ドライブ

書き込み専用ドライブは、ディスクにデータを一度だけ書き込むことが可能ですが、読み込み機能がないため、書き込んだデータをその場で確認したり再生したりすることはできません。

このタイプのドライブは一般的ではなく、特定の業務や専用の用途に使われることが多いです。

通常は書き込みに対応していれば読み込みにも対応しているのが一般的です。

 

書き込み専用ディスクとしては、CD-RやDVD-R、BD-R(Blu-ray)などがあり、一度データを書き込むと、そのデータは変更できません。

 

読み書き両方に対応したドライブ

読み書き両方に対応したドライブは、ディスクへのデータの書き込みと、書き込んだデータを読み取ることの両方が可能です。

最も汎用性が高く、データのバックアップ、メディアの作成、ディスクへの保存や再生のすべてに利用できます。

DVD±RWドライブやBlu-rayドライブ(BD-R/RE対応)は、こうした読み書きに対応したドライブの代表例です。

多くのパソコンに搭載される光学ドライブはこのタイプで、CD、DVD、Blu-rayのいずれのフォーマットにも対応しているものが多いです。

 

書き換え可能なディスク

読み書き両方に対応したドライブでは、書き換え可能なディスクも利用できます。

書き換え可能なディスク(例: CD-RW、DVD-RW、BD-RE)は、データの追加や削除が可能で、何度も使い回せるのが特徴です。

これにより、一時的なバックアップやデータの更新が頻繁に行われる場面で非常に便利です。

 

一方、書き込み専用ディスクでは、一度書き込んだデータは変更できないため、アーカイブや永久保存に向いています。

 

読み込み・書き込みの速度

光学ドライブは、ディスクの読み込み速度や書き込み速度が、使用するディスクの種類やドライブの性能によって異なります。

これらの速度は、ディスクの用途や作業の効率に大きく影響を与えるため、選ぶ際に考慮すべきポイントです。

 

読み込み速度

読み込み速度は、ディスクに保存されたデータを光学ドライブで読み取る際の速さを表します。

速度は通常「倍速」(x)で、「16倍速」や「24倍速」といった形で示され、数値が大きいほど読み込み速度が速いことを意味します。

例えば、1倍速は標準的なデータ再生速度であり、CDの場合1倍速は150KB/s、DVDでは1.385MB/s、Blu-rayでは4.5MB/sに相当します。

 

音楽や動画の再生時は1倍速で読み込まれるのであまり関係ありませんが、データのコピーやバックアップをする際に倍速が早い方が短時間で済みます。

ただ、読み込み時なので、ディスクからデータをコピーしてする際、バックアップを復元する際の話であることに注意です。

 

書き込み速度

書き込み速度は、データをディスクに書き込む際の速度を示します。

こちらも「倍速」で表され、書き込みの速さによってデータ保存の効率が変わります。

書き込み速度が速ければ、それだけ短時間で大容量のデータをディスクに保存することができます。

 

CD-R/CD-RWは、書き込み専用のCD-Rは最大52倍速、書き換え可能なCD-RWは最大24倍速でデータを書き込むことができます。

DVD-R/DVD-RWは、書き込み専用のDVD-Rは最大16倍速、書き換え可能なDVD-RWも最大6倍速程度で書き込みが可能です。

DVD-RWの速度はやや遅いですが、書き換え可能な点が便利です。

 

Blu-rayディスクでは、書き込み専用のBD-Rが最大16倍速、書き換え可能なBD-REも同様に最大2倍速から6倍速で書き込むことができます。

大容量のデータを書き込む場合、Blu-rayの高速書き込みは非常に効率的です。

 

 

自作PCの光学ドライブの選び方【互換性】

ここでは光学ドライブの互換性に注目して選び方を解説していきます。

対応していないPCケースを選ぶなど間違えてしまうと組み立てることができないので、絶対に確認しておきましょう。

それでは、これらのポイントについて詳しく解説していきましょう。

 

PCケースに5.25インチベイがあること

光学ドライブを搭載するためには、PCケースに5.25インチベイが必要です。

PCケースは、デザイン性やマザーボードなどの規格、CPUクーラー、グラフィックボード、電源ユニットのサイズが収まるかなどチェックするポイントがたくさんありますが、5.25インチベイも含まれているか見ておきましょう。

 

ただし、最近では光学ドライブの需要も少なくなっているため、そもそも5.25インチベイに対応しているPCケースが少ないです。

自作PCツールを運営している関係で各パーツのデータを持っているのですが、5.25インチベイを持っているケースは大体16%ほどしかありません。

そのため、光学ドライブを搭載するとなるだけでケースがかなり絞られてしまうので、自作PCの醍醐味であるデザイン性の選択肢も少なくなってしまいます。

 

後述しますが、光学ドライブでPCケースの選択肢が減ってしまうのが嫌な方は、外付けの光学ドライブがおすすめですね。

 

マザーボードのSATAコネクタ数

光学ドライブを使うためには、データ通信用のSATAケーブルをマザーボードのSATAコネクタと接続します。

マザーボードのSATAコネクタはSATA SSDやHDDでも使われるので、光学ドライブも含めた上で、十分な数があるか確認しておきましょう。

 

電源ユニットのSATAケーブル数

光学ドライブを使うためには、電源供給用のSATAケーブルを電源ユニットと接続します。

SATAコネクタ数と同様に、複数のストレージを搭載する場合は、電源ユニットのSATAケーブル数を事前に確認しておくことが大切です。

 

 

光学ドライブの補足知識

ここでは光学ドライブの性能面や互換性ほど重要ではないものの知っておいた方がいい知識を解説していきます。

それでは、これらのポイントについて詳しく解説していきましょう。

 

外付けの光学ドライブがおすすめ

光学ドライブが必要であれば、外付けの光学ドライブが使い勝手が良いのでおすすめですね。

先述した通り、5.25インチベイに対応しているPCケースが少ないので、それだけで自作PCの醍醐味であるデザイン性の選択肢も少なくなってしまいます。

 

また、自作PCをするほどのコアなユーザーであれば、今後2台目を組んで用途別に使ったり、ノートパソコンも持ったりしていく可能性もあると思います。

そういう場合に外付けの光学ドライブであれば、必要になったパソコンに柔軟に付け替えて使うことができるのでかなり便利です。

 

私は元々は内臓ドライブを持っていましたが、2台目を組んだり、ノートパソコンを使ったりし始めたので、付け替えがしやすい外付けの光学ドライブにしたところ、めちゃくちゃ便利でしたね。

 

IDEは古い規格なのでNG(主流はSATA)

光学ドライブを選ぶ際には、主流となっているSATA規格のものを選ぶことが重要です。

最近のものであれば全てSATA規格ですが、通販サイトなどを見ているとまれにIDEのものが出てくるので注意しましょう。

 

昔は、IDEという規格が主流でしたが、最近のマザーボードには対応していないのでそもそも接続できません。

また、データ転送速度や接続の安定性においてSATAの方が良いので、光学ドライブを選ぶ際には、必ずSATA規格のものを選ぶようにしましょう。

 

 

まとめ:ぶっちゃけ外付け光学ドライブがおすすめ!

光学ドライブについて、対応メディアや読み書き対応、速度などの性能面やPCケースに対応しているかなどの互換性について解説しました。

 

改めて重要なポイントをまとめておきます。

この記事の重要なポイント
  • 光学ドライブはCD / DVD / Blu-rayを読み書きするためのもの
  • 光学ドライブやディスクには「読み込みのみ」「書き込み可能」「書き換え可能」の3つがある
  • 5.25インチベイに対応したPCケースが必要
  • ただし、約全体の16%なのでそれだけで選択肢が激減
  • マザーボードと電源ユニットのSATAケーブル数を要確認
  • ぶっちゃけ、外付けの光学ドライブがおすすめ!!!

最近ではOSもUSBからインストールできますし、ソフトウェアもネットから、音楽や動画などもストリーミングといったように、光学ドライブを使う機会は少なくなっています。

それに伴って、5.25インチベイに対応するPCケースも少なくなっているので、光学ドライブを搭載するのも難しくなっています。

 

また、自作PCをするとなると2台目も汲みたくなりますし、自作ユーザーなら複数台のパソコンを持つことも考えられるので、外付けの光学ドライブを1台持っておくのが便利かなと思います。


PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。

≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です