AMD Ryzen 7000シリーズ デスクトップ向けCPUの特徴や仕様、前世代との変更点やベンチマークスコア、コストパフォーマンス、ワットパフォーマンスを比較していきます。
なお、Ryzen 6000シリーズにはデスクトップ向けCPUがないので、仕様の比較などはRyzen 5000シリーズで比較しています。
- アーキテクチャがZen 3からZen 4へ進化。5nmプロセスで性能・電力効率の向上
- 多くのモデルに内蔵GPUを標準搭載(「F」モデルのみ非搭載)
- コア・スレッド数に変化はないが、Zen 4とクロック周波数の向上で約2,3割の性能アップ
- ソケットはAM5、対応チップセットは600/800シリーズに対応
- メモリ規格がDDR5となり、最大5200 MT/s、256GBまで対応
- PCI Express 5.0対応で高速SSDやGPUに備える設計
- Ryzen 9では「3D V-Cache」モデルが登場し、ゲーム性能が向上
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目次
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの特徴
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの特徴を解説していきます。
性能面の進化から前世代との違いまで気になるポイントをわかりやすくまとめました。
アーキテクチャが「Zen 3」から「Zen 4」に
CPUのアーキテクチャがZen 3からZen 4に代わり、CPUコアを作る工程が7nmから5nmへと微細化されました。
これは、同じ面積により多くのトランジスタを詰めこむことを可能にするため、電力効率を高めたり、高いクロック周波数を実現しやすくなります。
また、フロントエンドの強化や演算ユニットの改良などにより、Zen 4はZen 3に比べて平均10〜15%前後のIPC(1クロックあたりの命令処理数)が向上しています。
内蔵GPUの追加
Zen 4では、入出力回りを担うI/Oダイ側のプロセスや機能も刷新されており、内蔵GPUが統合されています。
今までのZen 3デスクトップ向け製品ラインでは、統合GPUを搭載しているのは主に「G」モデル(例:Ryzen 5 5600G、Ryzen 7 5700Gなど)に限定されていました。
つまり、基本的には内蔵GPUはなく、ごく一部の末尾が「G」のモデルのみ内蔵GPUが搭載されていました。
これに対し、Zen 4以降(Ryzen 7000シリーズ以降)では、基本的に多くのモデルに内蔵GPUが統合される仕様となっており、内蔵GPUを搭載しないモデルは末尾に「F」(例:Ryzen 7 8700Fなど)が付くことで区別されています。
つまり、基本的に内蔵GPUが搭載されることになり、ごく一部の末尾が「F」のモデルのみ内蔵GPUはなく別途グラフィックボードが必要という形になりました。
コア数・スレッド数に変化なし
同じ型番のあるRyzen 5000シリーズと比較すると、コア・スレッド数に変化はありません。
数に変化はないもののクロック周波数は全てのモデルで0.3~0.7 GHzアップしているのでパフォーマンス自体は向上していますね。
また、アーキテクチャがZen 3から Zen 4に進化して、CPUの仕様には載っていない内部の処理が効率化されているため、ベンチマークスコアとしては、全体的に2,3割ほど高くなっています。
ソケット形状・チップセットは「AM5」「600/800シリーズ」
Ryzen 7000シリーズでは、ソケット形状は「AM5」で、チップセットは「600/800シリーズ」です。
Ryzen 5000シリーズでは「AM4」だったので、ソケット形状が変更となります。
物理的にソケット形状が違うため、間違ったもので組み立てようとするとソケットにCPUがはまらないので、CPUとマザーボードを選ぶ際には注意しましょう。
メモリ:DDR5・5200 MT/sまで対応、最大容量256GB
メモリの変更点は主に3つです。
- メモリ規格がDDR4からDDR5に変更
- 対応する最大メモリ速度が3200 MT/s(51.2 GB/s)から5200 MT/s(83.2 GB/s)にアップ
- 最大メモリ容量が128 GBから256 GBにアップ
AMD Ryzen シリーズの場合は、メモリが2枚と4枚で対応するメモリ速度が異なり、2枚の方が5200 MT/sと速い速度に対応しています。
また、83.2 GB/sはデュアルチャネル構成時の速度で、1枚構成の場合は速度が半分になるので、構成を考える際は2枚1組にすると良いでしょう。
これにより、ゲームや動画編集、3Dレンダリングなど、メモリ帯域幅が重要な作業でパフォーマンス向上が期待できます。
ただし、対応メモリ速度はCPUだけでなくマザーボードの仕様にも依存するため、最大5200 MT/sの速度を引き出すには、対応するチップセットやマザーボードの仕様を確認しましょう。
ケンさん
PCI Express 5.0に対応
Ryzen 7000シリーズからは、PCI Express 5.0に対応しています。
前世代(PCIe 4.0)の2倍の帯域幅を持ち、将来的なGPUやSSDの高速化に備えられての対応ですが、利用シーンとしては主にNVMe SSDになると思います。
参考までにPCI Expressを含むストレージのデータ転送速度をまとめておきます。
規格 | データ転送速度 | |
---|---|---|
NVMe SSD | Gen5 / PCI Express 5.0 | 9,500~12,400MB/s |
Gen4 / PCI Express 4.0 | 3,500~7,500MB/s | |
Gen3 / PCI Express 3.0 | 1,800~3,500MB/s | |
SATA SSD | 450~550MB/s | |
HDD | 130~150MB/s |
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの仕様
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの仕様をグレード別に解説していきます。
AMD Ryzen 9 プロセッサー
AMD Ryzen 9 プロセッサーの仕様について、前世代との変更点は次の通りです。
- Ryzen 9に「3D」モデルが登場
- クロック周波数が0.8~1.1 GHzアップ
- L2キャッシュが6, 8MBの増加、L3キャッシュは「3D」モデルで128MB
- 一部モデルでデフォルトTDPが105 Wから170 Wに増加
- 最大動作温度が90 ℃から95 ℃に
モデル名 | Ryzen 9 7950X3D | Ryzen 9 7950X | Ryzen 9 7900X3D | Ryzen 9 7900X | Ryzen 9 7900 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | Ryzen 7000 シリーズ | ||||||
コードネーム | Raphael AM5 | ||||||
対応ソケット | AM5 | ||||||
対応チップセット | A620, X670E, X670, B650E, B650, X870E, X870, B840, B850 | ||||||
アーキテクチャ | Zen 4 | ||||||
製造プロセス | 5nm | ||||||
コア | 16 | 12 | |||||
スレッド | 32 | 24 | |||||
クロック 周波数 | 定格 | 4.2 GHz | 4.5 GHz | 4.4 GHz | 4.7 GHz | 3.7 GHz | |
最大 | 5.7 GHz | 5.6 GHz | 5.4 GHz | ||||
OC対応 | × | ○ | × | ○ | |||
キャッシュ メモリ | L1 | 1 MB | 0.768 MB | ||||
L2 | 16 MB | 12 MB | |||||
L3 | 128 MB | 64 MB | 128 MB | 64 MB | |||
ダイ数 | 3 | ||||||
メモリ | 対応メモリ | DDR5 | |||||
最大容量 | 128 GB | ||||||
最大メモリ速度 | 2x1R DDR5-5200 2x2R DDR5-5200 4x1R DDR5-3600 4x2R DDR5-3600 | ||||||
ECC対応 | ○ | ||||||
モデル名 | Ryzen 9 7950X3D | Ryzen 9 7950X | Ryzen 9 7900X3D | Ryzen 9 7900X | Ryzen 9 7900 | ||
GPU | 内蔵GPU | AMD Radeon Graphics | |||||
コア数 | 2 | ||||||
クロック周波数 | 2.2 GHz | ||||||
USB Type-C DisplayPort Alternate Mode | ○ | ||||||
AI Engine | Brand Name | – | |||||
最大 TOPS | – | ||||||
PCI Express | バージョン | 5.0 | |||||
レーン (合計/使用可能) | 28 / 24 | ||||||
NVMe 対応 | Boot , RAID0 , RAID1 , RAID10 | ||||||
デフォルト TDP | 120 W | 170 W | 120 W | 170 W | 65 W | ||
最大動作温度 | 89 ℃ | 95 ℃ | 89 ℃ | 95 ℃ | |||
CPUクーラー 付属有無 | × | AMD Wraith Prism | |||||
発売日 | 2023/2/28 | 2022/9/27 | 2023/2/28 | 2022/9/27 | 2023/1/14 | ||
モデル名 | Ryzen 9 7950X3D | Ryzen 9 7950X | Ryzen 9 7900X3D | Ryzen 9 7900X | Ryzen 9 7900 |
AMD Ryzen 7 プロセッサー
AMD Ryzen 7 プロセッサーの仕様について、前世代との変更点は次の通りです。
- クロック周波数が0.1~0.8 GHzアップ
- L2キャッシュが4 MBから8 MBに増加
- 一部モデルでデフォルトTDPが15, 40W増加
モデル名 | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7700X | Ryzen 7 7700 | ||
---|---|---|---|---|---|
世代 | Ryzen 7000 シリーズ | ||||
コードネーム | Raphael AM5 | ||||
対応ソケット | AM5 | ||||
対応チップセット | A620, X670E, X670, B650E, B650, X870E, X870, B840, B850 | ||||
アーキテクチャ | Zen 4 | ||||
製造プロセス | 5nm | ||||
コア | 8 | ||||
スレッド | 16 | ||||
クロック 周波数 | 定格 | 4.2 GHz | 4.5 GHz | 3.8 GHz | |
最大 | 5.0 GHz | 5.4 GHz | 5.3 GHz | ||
OC対応 | × | ○ | |||
キャッシュ メモリ | L1 | 0.512 MB | |||
L2 | 8 MB | ||||
L3 | 96 MB | 32 MB | |||
ダイ数 | 2 | ||||
メモリ | 対応メモリ | DDR5 | |||
最大容量 | 128 GB | ||||
最大メモリ速度 | 2x1R DDR5-5200 2x2R DDR5-5200 4x1R DDR5-3600 4x2R DDR5-3600 | ||||
ECC対応 | ○ | ||||
モデル名 | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7700X | Ryzen 7 7700 | ||
GPU | 内蔵GPU | AMD Radeon Graphics | |||
コア数 | 2 | ||||
クロック周波数 | 2.2 GHz | ||||
USB Type-C DisplayPort Alternate Mode | ○ | ||||
AI Engine | Brand Name | – | |||
最大 TOPS | – | ||||
PCI Express | バージョン | 5.0 | |||
レーン (合計/使用可能) | 28 / 24 | ||||
NVMe 対応 | Boot , RAID0 , RAID1 , RAID10 | ||||
デフォルト TDP | 120 W | 105 W | 65 W | ||
最大動作温度 | 89 ℃ | 95 ℃ | |||
CPUクーラー 付属有無 | × | AMD Wraith Prism | |||
発売日 | 2023/4/6 | 2022/9/27 | 2023/1/14 | ||
モデル名 | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7700X | Ryzen 7 7700 |
AMD Ryzen 5 プロセッサー
AMD Ryzen 5 プロセッサーの仕様について、前世代との変更点は次の通りです。
- クロック周波数が0.3~1.0 GHzアップ
- L2キャッシュが3 MBから6 MBに増加
- デフォルトTDPは、Ryzen 5 7600Xでは40 W増加、Ryzen 5 7600X3Dでは85 W減少
モデル名 | Ryzen 5 7600X3D | Ryzen 5 7600X | Ryzen 5 7600 | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 7400F | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | Ryzen 7000 シリーズ | ||||||
コードネーム | Raphael AM5 | ||||||
対応ソケット | AM5 | ||||||
対応チップセット | A620, X670E, X670, B650E, B650, X870E, X870, B840, B850 | ||||||
アーキテクチャ | Zen 4 | ||||||
製造プロセス | 5nm | ||||||
コア | 6 | ||||||
スレッド | 12 | ||||||
クロック 周波数 | 定格 | 4.1 GHz | 4.7 GHz | 3.8 GHz | 3.7 GHz | ||
最大 | 4.7 GHz | 5.3 GHz | 5.1 GHz | 5.0 GHz | 4.7 GHz | ||
OC対応 | × | ○ | |||||
キャッシュ メモリ | L1 | 0.384 MB | |||||
L2 | 6 MB | ||||||
L3 | 96 MB | 32 MB | |||||
ダイ数 | 2 | – | 2 | ||||
メモリ | 対応メモリ | DDR5 | |||||
最大容量 | 128 GB | ||||||
最大メモリ速度 | 2x1R DDR5-5200 2x2R DDR5-5200 4x1R DDR5-3600 4x2R DDR5-3600 | ||||||
ECC対応 | ○ | – | ○ | ||||
モデル名 | Ryzen 5 7600X3D | Ryzen 5 7600X | Ryzen 5 7600 | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 7400F | ||
GPU | 内蔵GPU | AMD Radeon Graphics | – | ||||
コア数 | 2 | – | |||||
クロック周波数 | 2.2 GHz | – | |||||
USB Type-C DisplayPort Alternate Mode | ○ | – | |||||
AI Engine | Brand Name | – | |||||
最大 TOPS | – | ||||||
PCI Express | バージョン | 5.0 | |||||
レーン (合計/使用可能) | 28 / 24 | ||||||
NVMe 対応 | Boot, RAID0, RAID1, RAID10 | – | Boot, RAID0, RAID1, RAID10 | ||||
デフォルト TDP | 65 W | 105 W | 65 W | ||||
最大動作温度 | 89 ℃ | 95 ℃ | |||||
CPUクーラー 付属有無 | × | × | AMD Wraith Stealth | ||||
発売日 | 2024/9/5 | 2022/9/27 | 2023/1/14 | 2023/7/22 | 2025/1/9 | ||
モデル名 | Ryzen 5 7600X3D | Ryzen 5 7600X | Ryzen 5 7600 | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 7400F |
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーのベンチマーク比較
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの各種データを比較していきます。
ベンチマークスコア
モデル名 | ベンチマークスコア |
---|---|
AMD Ryzen 9 7950X | |
AMD Ryzen 9 7950X3D | |
AMD Ryzen 9 7900X | |
AMD Ryzen 9 7900X3D | |
AMD Ryzen 9 7900 | |
AMD Ryzen 7 7700X | |
AMD Ryzen 7 7700 | |
AMD Ryzen 7 7800X3D | |
AMD Ryzen 5 7600X | |
AMD Ryzen 5 7600 | |
AMD Ryzen 5 7500F | |
AMD Ryzen 5 7600X3D | |
AMD Ryzen 5 7400F |
ベンチマークスコアの降順で並べていますが、Ryzen 9, 7, 5とグレードの順番通りにまとまっています。
グラフを見て分かる通り、基本的にはグレード間ではっきりと分かれており、Ryzen 9に関しては、7950系と7900系でも明確にスコアが分かれていますね。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスは、100円あたりのスコアを算出し、コスパの降順で並べています。
モデル名 | スコア | 価格 | コストパフォーマンス |
---|---|---|---|
AMD Ryzen 5 7600 | 27,054 | 33,980 円 | |
AMD Ryzen 9 7900 | 48,540 | 67,800 円 | |
AMD Ryzen 9 7900X | 51,494 | 78,800 円 | |
AMD Ryzen 7 7700 | 34,506 | 51,800 円 | |
AMD Ryzen 5 7600X | 28,449 | 42,799 円 | |
AMD Ryzen 9 7950X | 62,590 | 106,800 円 | |
AMD Ryzen 7 7700X | 35,873 | 60,980 円 | |
AMD Ryzen 9 7900X3D | 50,368 | 99,800 円 | |
AMD Ryzen 9 7950X3D | 62,465 | 124,980 円 | |
AMD Ryzen 5 7500F | 26,865 | 57,003 円 | |
AMD Ryzen 7 7800X3D | 34,265 | 76,770 円 | |
AMD Ryzen 5 7600X3D | 25,703 | – 円 | |
AMD Ryzen 5 7400F | 0 | – 円 |
価格が分からなかったものもありますが、特に特定のグレードがコスパが高いということはなく、バラバラなことが分かりますね。
一般的には、中間グレード(この場合はRyzen 5, 7あたり)がコスパが高くなる傾向がありますが、ハイエンドなRyzen 9が上位にきていたりするので、いつもの傾向とは違うようです。
しかし、全体として末尾「3D」のモデルのコスパが低くなっていますね。
3D Cacheというキャッシュ容量の多く、ゲームのパフォーマンスが上がるモデルですが、キャッシュ容量を増やすのにコストがかかるので、その分価格が高くなっているのが原因だと思います。
「Ryzen 9 7900」の上位モデル、「Ryzen 5 7600」のミドルレンジが1,2位に来ているので、ハイパフォーマンスが要求される用途であれば7900、そこそこの性能でいい場合は7600と明確に切り分けできて、かつ、コスパが高いのでおすすめですね。
ワットパフォーマンス
ワットパフォーマンスは、デフォルトTDPあたりのスコアを算出し、ワットパフォーマンスの降順で並べています。
省電力な自作PCを組みたいという方は参考になるかなと思います。
ただし、デフォルトTDPから算出したもので、Precision Boostによって一時的にクロック周波数が上がっている時の最大TDPではなことに注意です。
モデル名 | スコア | 価格 | デフォルトTDP | ワットパフォーマンス |
---|---|---|---|---|
AMD Ryzen 9 7900 | 48,540 | 67,800 円 | 65 W | |
AMD Ryzen 7 7700 | 34,506 | 51,800 円 | 65 W | |
AMD Ryzen 9 7950X3D | 62,465 | 124,980 円 | 120 W | |
AMD Ryzen 9 7900X3D | 50,368 | 99,800 円 | 120 W | |
AMD Ryzen 5 7600 | 27,054 | 33,980 円 | 65 W | |
AMD Ryzen 5 7500F | 26,865 | 57,003 円 | 65 W | |
AMD Ryzen 5 7600X3D | 25,703 | – 円 | 65 W | |
AMD Ryzen 9 7950X | 62,590 | 106,800 円 | 170 W | |
AMD Ryzen 7 7700X | 35,873 | 60,980 円 | 105 W | |
AMD Ryzen 9 7900X | 51,494 | 78,800 円 | 170 W | |
AMD Ryzen 7 7800X3D | 34,265 | 76,770 円 | 120 W | |
AMD Ryzen 5 7600X | 28,449 | 42,799 円 | 105 W | |
AMD Ryzen 5 7400F | 0 | – 円 | 65 W |
こちらもコスパと同様に特定のグレードのワットパフォーマンスが高いということはないようです。
とは言え、全体的に65Wモデルが上位に来ているので、そもそも省電力なモデルが有利なようですね。
そのため、ワットパフォーマンスを意識した上で、性能的に問題ないのであれば「Ryzen 9 7900」「Ryzen 7 7700」が選択肢になるかなと思います。
これらのモデルでもかなり性能は高い方なので大丈夫だと思いますが、もう少し性能を重視したい場合は、「Ryzen 9 7950X3D」がおすすめですね。
まとめ:7000シリーズは、Zen 4 / 内蔵GPU / DDR5メモリ / PCIe 5.0が大きな目玉!
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーの特徴や仕様、ベンチマーク結果について詳しく解説しました。
改めて重要なポイントをまとめておきます。
- アーキテクチャがZen 3からZen 4へ進化。5nmプロセスで性能・電力効率の向上
- 多くのモデルに内蔵GPUを標準搭載(「F」モデルのみ非搭載)
- コア・スレッド数に変化はないが、Zen 4とクロック周波数の向上で約2,3割の性能アップ
- ソケットはAM5、対応チップセットは600/800シリーズに対応
- メモリ規格がDDR5となり、最大5200 MT/s、256GBまで対応
- PCI Express 5.0対応で高速SSDやGPUに備える設計
- Ryzen 9では「3D V-Cache」モデルが登場し、ゲーム性能が向上
AMD Ryzen 7000シリーズは、最新アーキテクチャ「Zen 4」により、前世代から性能と電力効率が大幅に向上しました。
さらに、多くのモデルで内蔵GPUを搭載し、グラボなしでも動作する点が大きな変化です。
また、メモリはDDR5に対応し、帯域幅・容量ともに進化しました上、PCIe 5.0対応により、今後のハイエンドSSDやGPUにも柔軟に対応できます。
全体的に、Ryzen 7000シリーズはハイパフォーマンスかつ将来性のある構成を実現できるCPUラインナップとなっており、自作PC初心者から上級者まで幅広くおすすめできる内容です。
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