マウスの接続方式によって、扱いやすさ、持ち運びやすさなどが変わるので、それぞれの特徴を知った上で自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
私は、PC歴20年以上、1日8~12時間以上PCを使うヘビーユーザーで、全ての接続方式のマウスを使ってきたので、その経験も含めてマウスの接続方式の種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。
- マウスの接続方式は主に4種類(USB有線、Bluetooth、2.4GHz無線、PS/2)
- USB有線は遅延が少なく安定性が高く、競技志向のゲーマーに人気
- Bluetoothはケーブル不要で携帯性に優れ、USBポートも使用しない
- 2.4GHz無線はBluetoothより安定性が高く、遅延も少ない
- USB有線は電池不要だがケーブルが邪魔になるのが欠点
- Bluetoothはペアリングや干渉の可能性があるが、日常使用には問題なし
- 2.4GHz無線はUSBレシーバーの紛失に注意が必要
- PS/2は現在ほとんど使用されず、新規購入では非推奨
- 使用環境や重視するポイントで接続方式を選ぶのが重要
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目次
マウスの接続方式について
マウスの接続方法の種類について解説します。
マウスの接続方式とは?
マウスの接続方式とは、マウスとパソコン(あるいはタブレットや他のデバイス)をどのような手段で接続するかを指します。
現在主流となっている接続方法には、有線で接続する「USB接続」、ワイヤレスで使用できる「Bluetooth接続」や「2.4GHz無線接続」、そして一部の古い機器に使われていた「PS/2接続」があります。
これらの方式はそれぞれに特性があり、使用環境や目的によって適したものが異なります。
例えば、反応速度や安定性を重視するゲーム用途ではUSB有線が好まれ、持ち運びや配線の少なさを重視する場合はBluetoothや2.4GHz無線が選ばれることが多いです。
4種類の接続方式の比較
マウスの接続方式には主に次の4種類があります。
USB有線 | Bluetooth | 無線 (2.4GHz) | PS/2 (旧型) | |
---|---|---|---|---|
特徴 | ・電源不要で安定 ・価格が安い ・遅延がなくゲーム向き | ・配線不要で見た目スッキリ ・USBポートを使わない ・持ち運びに最適 | ・USBレシーバーで簡単接続 ・USBレシーバー紛失に注意 ・レシーバー格納タイプあり | ・安定した有線接続 ・現在主流ではない ・一部の古いシステム で使われる |
接続方式 | 有線 | 無線 (Bluetooth) | 無線 (USBレシーバー) | 有線 (専用ポート) |
レスポンス | ◎ | △ | ○ | ◎ |
接続の安定性 | ◎ | △ | ○ | ◎ |
電源・電池 | 不要 | 必要 (電池/バッテリー) | 必要 (電池/バッテリー) | 不要 |
使用ポート | USBポート | 不要 | USBポート (レシーバー) | PS/2ポート |
セットアップの手軽さ | ◎ 挿すだけ | △ ペアリングが必要 | ◎ 挿すだけ | ◎ 挿すだけ |
配線の自由度 | △ ケーブル制限あり | ◎ 非常に自由 | ◎ 非常に自由 | △ ケーブル制限あり |
持ち運びやすさ | △ ケーブルが邪魔 | ◎ | ○ レシーバー紛失リスク | △ ケーブルが邪魔 |
入手性 | ◎ | ◎ | ◎ | × PS/2マウスがない |
マウスのレスポンス(応答速度)と接続の安定性は、技術仕様上、有線接続(特にUSB有線)は直接信号を送受信するため、遅延が非常に少なく、接続も安定しています。
そのため、FPSなど素早い反応が求められるゲームを遊ぶユーザーには根強い人気があります。
ただし、プロゲーマーや競技志向の方で安定性やレスポンスも気にする場合の話で、軽く遊ぶ程度であれば気にしなくていいと思っています。
一方で、Bluetooth接続や2.4GHz無線接続は、いずれも無線通信を利用しているため、わずかながら信号の遅延や電波干渉の影響を受ける可能性があります。
特にBluetoothは、省電力設計や通信プロトコルの都合上、レイテンシがやや大きくなる傾向があります。
とは言え、これらの差はあくまで技術的なものであり、一般的なオフィスワークや日常的なPC操作においては、体感できるほどの違いが出ることはまずありません。
Blueoothは「△」となっていますが、他の接続方式と技術的に比較するとこのような結果にはなりますが、だからと言って操作性が損なわれるほど悪いという意味ではなく、日常用途であればBluetoothでも十分快適に使用できます。
現在主流な接続方式
現在主流となっているマウスの接続方式は次の3つです。
- USB有線
- Bluetooth
- 無線(2.4GHz)
残りのPS/2はデスクトップPCであれば、ポートが付いていることもありますが、ノートPCだと付いていません。
また、PS/2マウス自体もほぼ販売されていないため、これから新しくマウスを購入する場合は選択肢からは外れるでしょう。
USB有線マウス
USB有線マウスの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
USB有線マウスの特徴
USB接続マウスは文字通りUSBケーブルで接続するタイプのマウスです。
比較的価格が安いモデルも多く、コストパフォーマンスに優れています。
また、USBポートから電源が供給されるので、電池切れや充電の手間を気にせず、長時間の連続使用にも対応できます。
一方で、ケーブルがある分、机の上での取り回しや持ち運びの際にやや不便に感じることもあります。
USB有線マウスのメリット
USB有線マウスのメリットは次の通りです。
- 低価格な製品が多い
無線マウスのようにバッテリーや無線用モジュールなどの追加パーツが不要で、構造自体がとてもシンプルです。
そのため、製造コストが抑えられやすく価格が安価なものが多いです。 - 安定した通信と遅延(レイテンシ)の少なさ
ケーブル接続により通信が安定し、遅延がほとんど発生しません。
特に高速な操作が求められるゲーム用途に適しており、無線に比べて信号の途切れや干渉の心配が少ないです。 - 電池が不要
USBポートから電力が供給されるため、電池や充電の手間が不要です。
電池切れによる作業中断のリスクがなく、長時間の使用にも適しています。
安定した通信と遅延の少なさと言っても、一般的な用途であれば、他のBluetoothや2.4GHzといったワイヤレス接続でも十分なので、これらを理由にUSB有線を選ぶことはあまりありません。
FPSなど素早い反応が求められるゲームで、プロゲーマーや競技志向の方だと安定性やレイテンシも気になってくるのかなというレベルです。
私は、軽くFPSを遊ぶ程度でBluetooth接続マウスを使っていますが、レイテンシは気にしたことはありません。
ケンさん
USB有線マウスのデメリット
USB有線マウスのデメリットは次の通りです。
- ケーブルが邪魔になる
デスク上でケーブルが他の物に引っかかったり絡まったりしやすく、作業効率や快適さを損なう原因になります。 - ケーブルに引っ張られて操作性が低下することがある
ケーブルの硬さや配置によっては、マウス操作時に抵抗が生じて細かい動きがしにくくなる場合があります。
また、手を離した時にケーブルにマウスが引っ張られてカーソルが動くこともあります。 - USBポートを1つ占有する
USBポートを1つ使うため、ポート数が限られているパソコンでは使いづらい場合があります。 - 可動範囲が限定される
ケーブルの長さによりマウスを動かせる範囲が制限され、レイアウトによっては操作がしにくくなる。 - 持ち運びにはやや不便
ケーブルが絡まりやすくかさばるため、収納性や携帯性に劣り、外出先での使用には不向きです。
最大のデメリットはケーブルが邪魔になる点で、特にパソコンと手元で資料を広げるような作業をするときは邪魔になることが多いですね。
デスク上のスペースが圧迫されて、マウスを動かす際に他の機器や書類、キーボードの角などに引っかかったり、絡まったりすることがよくあります。
持ち運びの際もUSBの抜き差しや収納時のケーブルの巻取りも面倒ですね。
収納時に無理にケーブルを曲げたりすることで、断線や接触不良が起きるリスクもあります。
また、軽めのマウスの場合、ケーブルに引っ張られて操作性が落ちたり、キーボードを操作するために手を離した時にカーソルが動いてストレスになることも多いです。
ケーブルの長さも意外と厄介で、長すぎるとデスク上で余ったケーブルが邪魔になり、見た目もごちゃごちゃしがちです。
一般的なUSBマウスのケーブル長は1.5m前後が多いですが、デスクのレイアウトやパソコン本体の設置場所によっては、思ったより動かせる範囲が狭くなってしまうこともあります。
特に、広めのデスクで大きくマウスを動かしたい場合、パソコン本体が足元や少し離れた場所にある場合は、ケーブルが届かずに操作しづらくなることもあるので注意が必要です。
逆に短すぎると、マウスを自由に動かせる範囲が狭くなり、快適な操作ができなくなったりします。
ケンさん
Bluetoothマウス
Bluetoothマウスの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
Bluetoothマウスの特徴
Bluetoothマウスは、近距離無線通信規格である「Bluetooth」を使ってパソコンと接続するマウスを指します。
通信距離は10メートル程度なので、自宅や仕事場などの通常利用で困ることはほぼありません。
ケンさん
ノートPCの場合は、元々Bluetooth機能が搭載されていることが多いので、そのまま接続して使えます。
しかし、デスクトップPCの場合は基本的にはついていないので、必要な場合は対応するパソコンを購入したり、自分でパーツを追加したりする必要があります。
Bluetoothを追加する方法を4つ紹介していて、自作PCしない方でも、PC購入後でも追加できる方法もあるので参考にしてください。
≫ 関連記事:自作PCにWi-Fi・Bluetoothを追加するPCパーツ
また、周囲にBluetooth機器やWi-Fi機器が多いと電波干渉で接続が不安定になることもあるので注意が必要と言われることがありますが、私としてはあまり気にしなくていいと思っています。
私は部屋ごとに無料のWi-Fiが備え付けられている集合住宅に住んでいて、スマホからWi-Fi一覧を見ると30個ぐらい電波が飛んでいます。
数は分からないですがBluetoothも飛んでいると思います。
しかし、それでも電波干渉による不安定さや遅延もないので、それほど考えすぎなくても大丈夫だと思います。
ちなみにあまりやる機会はないと思いますが、Bluetoothマウスはパソコンだけでなく、スマホやタブレットにも接続することができます。
ケンさん
Bluetoothマウスのメリット
Bluetoothマウスのメリットは次の通りです。
- ケーブル不要で快適
ケーブルが絡まったり引っかかったりする心配もないので、マウスの動きが妨げられることがなく、ストレスなく操作できます。 - デスク周りがスッキリする
ケーブルが不要なためデスク周りがすっきりし、作業スペースの自由度が上がります。 - レシーバー不要でUSBポートを使わない・紛失リスクもない
Bluetooth機能を使って接続するため、USBポートをマウスで使うこともないですし、USBレシーバーの紛失の心配もありません。
ノートPCなどのUSBポートが少ない機器でもポートを塞がずに使うことができます。 - 持ち運びが楽
持ち運びの際もケーブルをまとめたり収納したりする手間がないのでかなり楽です。
- モバイル機器にも対応
スマートフォンやタブレットなどUSBポートのない端末でも接続できます。
Bluetoothマウスのデメリット
Bluetoothマウスのデメリットは次の通りです。
- パソコン側がBluetoothに対応している必要がある
接続にはパソコン側のBluetooth機能が必要で、非対応の場合は別途アダプターなどを用意する必要があります。 - ペアリング設定が必要
初回や機器変更時にはペアリング作業が必要で、設定に手間がかかります。 - わずかに遅延が発生することがある
無線通信の特性上遅延が発生するので、ゲームなどで遅延が気になることがあります。 - 接続が不安定な場合がまれにある
周囲の電波環境や機器との干渉により、接続が途切れたり操作が不安定になることがあります。 - BIOSではBluetoothマウスが使えない
OS起動前のBIOS/UEFI画面ではBluetooth機能が使えないためマウス操作ができません。
Bluetoothマウスは、無線通信の特性上、どうしてもわずかな遅延が発生することがあります。
一般的な用途であれば全く気にならないレベルですが、FPSなど素早い反応が求められるゲームで、プロゲーマーや競技志向の方だと安定性やレイテンシも気になるかもしれません。
また、周囲にWi-FiやBluetooth機器が多い環境だと、電波の混雑によって遅延が大きくなったり、動作が途切れたりするケースもあります。
しかし、私はもう10年ぐらいBluetoothマウスを使っていますが、不安定になったことはあまりないですね。
もし、別のパソコンでも同じマウスを使いたい場合、もう一度ペアリングをする必要があります。
接続できる機器は1つなので、パソコンを切り替えるたびにペアリング設定が必要となります。
マウスによっては、2台、3台のパソコンを物理スイッチで切り替えることで、接続先を変えることができるBluetoothマウスもあります。
そのため、複数のパソコンで同じBluetoothマウスを使いたい場合は、接続先を切り替える機能のあるモデルがおすすめです。
また、Bluetooth機能はWindows上で動作する機能のため、Windowsがまだ実行されていないBIOS画面ではBluetoothマウスは使えません。
OSのインストール時やパソコンの初期化をする際にBIOSに入ることがありますが、その場合は、USB有線や無線(2.4GHz)マウスが必要なので注意しましょう。
ケンさん
無線(2.4GHz)マウス
無線(2.4GHz)マウスの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
無線(2.4GHz)マウスの特徴
無線(2.4GHz)マウスは、2.4GHz帯の無線通信を利用し、付属の小型USBレシーバーをパソコンのUSBポートに挿すことで接続するマウスです。
ワイヤレスマウスというカテゴリではBluetoothマウスと同じですが、Bluetoothと比較すると、通信の安定性や遅延の少なさが特徴で、接続が切れにくく反応速度も速いです。
通信距離はおおよそ10メートル程度まで対応しているので、デスク周りで使う分には十分な範囲です。
また、電波干渉が起きにくく、複数の無線機器が同時に使われている環境でも安定して動作しやすいのもポイントです。
一方で、USBレシーバーが必要になるため、ノートパソコンなどUSBポートが少ない場合は、他の機器との併用に注意が必要です。
さらに、レシーバーを紛失するとマウスが使えなくなることもあるので、保管場所には気をつけましょう。
無線(2.4GHz)マウスのメリット
無線(2.4GHz)マウスのメリットは次の通りです。
- 比較的安定・高速通信
2.4GHzなのでBluetoothと比較して通信が安定しやすく、遅延が少ないです。 - ケーブル不要で快適(Bluetoothと同様)
ケーブルが絡まったり引っかかったりする心配もないので、マウスの動きが妨げられることがなく、ストレスなく操作できます。 - デスク周りがスッキリする(Bluetoothと同様)
ケーブルが不要なためデスク周りがすっきりし、作業スペースの自由度が上がります。
ケーブルが不要で快適なのとデスク周りがスッキリするというのはBluetoothと同様です。
安定性や遅延に関しては、有線USBほどではなくが、Bluetoothよりは高いという中間的なポジションです。
ただし、周囲に2.4GHz帯の干渉(Wi-Fi / Bluetooth / 電子レンジなど)が多いとパフォーマンスが落ちることがあります。
無線(2.4GHz)マウスのデメリット
無線(2.4GHz)マウスのデメリットは次の通りです。
- USBポートを1つ占有する
専用レシーバーをUSBポートに接続する必要があるため、ポート数が限られるノートPCなどでは他の機器との併用が難しくなる場合もあります。 - USBレシーバー紛失のリスク
USBレシーバーは小さいため紛失しやすいです。
ノートPCの場合、USBポートは大体2ポートぐらいなので、普段使っている時は1ポート使っても問題ないでしょう。
しかし、突発的にマウス以外の2つの機器を接続したいとなった場合、USBマウスは使えないので付属のトラックパッドを使うことになります。
カーソルを操作できないということはないですが、トラックパッドに慣れていないと操作性は落ちてしまいます。
例えば、USBメモリのデータを印刷したいという場合にUSBメモリとプリンターの接続が必要になりますし、USBメモリ間で直接データを移動したい場合も2ポート必要になります。
このようにノートPCの少ないUSBポート数では対応できない場合が”ごくまれに“あります。
ノートPCのポート数や普段の使い方からして、そういう機会が多そうだなという方は、USBを使わないBluetoothマウスの方がいいでしょう。
また、最近の14インチ以下のモバイルノートPCでは、USB Type-Cポートのみという場合もあるので、その場合はBluetoothマウスが選択肢となるでしょう。
USBレシーバーについては、マウス本体にUSBレシーバーを格納できるタイプがあるので、そちらがおすすめです。
格納できないタイプだと持ち運び時や保管時に紛失しやすくなります。
ケンさん
PS/2マウス
PS/2マウスの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
PS/2マウスの特徴
PS/2マウスは、かつて多くのデスクトップPCで標準的に使われていたマウスの接続方式です。
1990年代後半以降、マウスやキーボードの接続にUSBやBluetoothといった新しいインターフェースが普及し始めました。
これに伴い、それまで主流だったPS/2規格は徐々に使われなくなり、現在ではほとんど使われません。
ケンさん
PS/2ポートは丸型の6ピンで、マウス用(緑)とキーボード用(紫)で色分けされたているのが特徴です。
最近見かけるのは緑と紫で半分ずつのコネクタで、これはマウスとキーボードの両方に対応しています。
また、PS/2はホットプラグ(電源ONのまま抜き差し)に対応していないため、マウスの抜き差しは必ずパソコンの電源を切った状態で行う必要があります。
もし、電源が入ったまま抜き差ししてしまうと、マウスが認識されなくなったり、最悪の場合はパソコンやマウスが故障するリスクもあったりするので注意が必要です。
ケンさん
マウスの接続方式でよくある質問
マウスの接続方式でよくある質問を解説していきます。
Bluetoothと無線(2.4GHz)マウスの安定性やレイテンシはどう違うの?
Bluetoothと無線(2.4GHz)マウスの安定性やレイテンシを比較すると、無線(2.4GHz)マウスの方が有利です。
2.4GHz無線とBluetoothはどちらも2.4GHz帯を使用しますが、通信方式の設計思想が大きく異なり、その違いによって安定性や遅延具合が変わってきます。
2.4GHz無線は、USBレシーバーとの1対1の専用通信を前提としており、帯域を比較的広く専有できる設計が多く見られます。
これにより、通信の安定性や速度が高く、遅延も抑えられます。
一方、Bluetoothは多種多様な機器との接続を前提としており、周波数ホッピング方式によって狭いチャネルを短時間で切り替えながら通信を行います。
この方式は省電力性や複数機器の接続には優れていますが、通信制御が複雑になり、結果として応答速度や安定性の面では不利になります。
とは言え、一般的な使い方であれば、Bluetoothでも体感できないほどの差なのであまり気にしなくて大丈夫です。
Bluetooth・無線マウスの電池交換や充電の頻度は?
Bluetoothや無線マウスの電池交換の頻度は大体数週間から数ヶ月に一度くらい、充電式の頻度はフル充電で1週間から1ヶ月くらい使えることが多いです。
マウスの種類や使い方によってかなり変わるので、期間の幅は広くなってしまいますが、大体このくらいを目安と考えてください。
私は、充電式のロジクールのMX Master 2Sを使っていますが、1日12時間、2,3週間ぐらい使って再充電という感じです。
インジケーターで3つのLEDがあって最後の1つになると赤色LEDになるので、そのタイミングで充電しています。
使い切ってから充電しているわけではないので実際はもう少し使えると思います。
乾電池の場合は、必要な時に家に在庫がないということも多く、そういう管理が面倒な方は、エネループなど充電式の乾電池がおすすめですね。
Bluetoothマウスを複数のデバイスで使うには?
Bluetoothマウスを複数のデバイスで使うには、複数の接続先を切り替えられるBluetoothマウスを使います。
一般的なBluetoothマウスでは、使用するデバイスを変えるたびにBluetoothのペアリングをやり直す必要があり、その都度設定画面を開くなどの手間がかかります。
こうした煩わしさを避けるには、2台または3台のデバイスとの接続情報を記憶し、ボタン一つで接続先を切り替えられる機能を備えたマウスを選ぶのが最適です。
マルチペアリングに対応したモデルであれば、複数台のパソコン、その他にもタブレットやスマホ間の切り替えもスムーズに行えます。
私も切り替えることができるマウスを使っていますが、複数台のパソコンを持っていて、かつ、Bluetoothマウスを使いたい方は、この機能は必須ですね。
まとめ:何を重視するかを決めた上で接続方式を選ぼう!
この記事では、マウスの接続方式についてメリット・デメリットなどを分かりやすくまとめました。
改めて重要なポイントをまとめておきます。
- マウスの接続方式は主に4種類(USB有線、Bluetooth、2.4GHz無線、PS/2)
- USB有線は遅延が少なく安定性が高く、競技志向のゲーマーに人気
- Bluetoothはケーブル不要で携帯性に優れ、USBポートも使用しない
- 2.4GHz無線はBluetoothより安定性が高く、遅延も少ない
- USB有線は電池不要だがケーブルが邪魔になるのが欠点
- Bluetoothはペアリングや干渉の可能性があるが、日常使用には問題なし
- 2.4GHz無線はUSBレシーバーの紛失に注意が必要
- PS/2は現在ほとんど使用されず、新規購入では非推奨
- 使用環境や重視するポイントで接続方式を選ぶのが重要
マウスの接続方式にはそれぞれ異なる特徴があり、用途や環境に応じて最適な選択が変わります。
安定性や遅延の少なさを重視するならUSB有線、デスク周りをすっきりさせたい方や外出先で使うことが多い方にはBluetoothや2.4GHz無線が便利です。
また、USBポートの使用状況や電池交換の手間、複数端末での利用なども考慮するポイントです。
どの方式にも一長一短があるため、自分の使用スタイルに合ったものを選び、快適なPC環境を整えましょう。
PCパーツと通販サイトを選ぶだけで、見積もり、互換性チェック、電源容量計算ができるツールも開発したのでぜひ活用してください。 最大5つの構成を保存できるので色々な構成を試せます。
≫ ツール:自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール